トラウマとアダルトチルドレン
私はアダルトチルドレンです。アダルトチルドレン(AC)とは、Adult Children of Dysfunctional Familyの略で、機能不全の家族で育ち大人になった人のことを言います。元々はアルコール依存症の親を持つ成人した子供たちのことを指していましたが、家族内で例えば虐待等を受け、トラウマを抱えた子供たちが大人になった時にも、PTSDのような症状や心の働きの癖のために社会適応が十分に出来ず、アルコール依存症の親を持つ成人した子供たちと同じような生きにくさを抱えていることが分かってきたことから、今ではAC=機能不全の家族で育ち大人になった人、という意味で使われています。詳しいことは様々なサイトで紹介されているのでここでは割愛させていただきます。
気付き
私がACという言葉に出会ったのは丁度ACが日本のマスコミで採り上げられ始めた1996年でした。私は会社を辞めたいと入社間もない頃から思っており、いよいよ辞める頃になって、心の支えが必要と考えカウンセリングを受けに行き、その時自分の会社生活で感じていた違和感についてカウンセラーに話したところ、教えて下さった言葉がアダルトチルドレンという言葉でした。
その時に紹介して下さった本が2冊ありました。それは斎藤学著「アダルトチルドレンと家族」とH・L・グラヴィッツとジュリー・D・ボーデン著の「リカバリー」でした。
どちらの本も、まるで自分のことが書かれているようで興味深かったです。特にリカバリーのほうは、洋書の翻訳書なのでこれまでにないピンポイント的な心に響く文章で、勇気づけられました。それらの数々は後々このホームページで紹介していけたらと思います。
回復
さて私はACから回復したのか、と言えば100%回復したのかと言われれば、そうではないかと思います。なぜなら心の傷以前の実際の傷が残っているからです。これは古傷でありもう治らないと思います。しかしここ数年で大きく前進した自分がいます。それはそのことを意識出来ている新たなrebornした自分です。自分の受けたトラウマが消えることはないけれど、それを毎日でも意識することが大事であることに気付いたことはとてつもなく大きいです。これは自分の人生で最も大きな出来事だったと言っても過言ではありません。
数年前までは、トラウマについて自分は日常的にはあまり意識していませんでした。なぜなら日々の仕事等をしていく中でそれを意識して生活していくことは必要ないと思っていたからです。つまり深刻に考える必要はないだろうと考えていたのです。
しかしそうではない事に気付いたのです。不思議なことにそれはコロナ禍がきっかけです。自分のトラウマは相当深刻なのではないかという気付きです。なぜコロナ禍とトラウマの深刻さが関係があるのかというのはここでは説明しませんが、事実なのです。詳しいことはまた後々触れたいと思います。
今では日常的にトラウマを意識することで自分の心はかなり明るくなりました。これまでとは違う自分が徐々に出てきた感じです。例えばLGBTの人達がカミングアウトすることで新たな社会生活をし始めているような感じのようなものなのかもしれません。なぜなら自分もまた母や兄に自分のトラウマを話すことが出来るようになってきているからです。以前には考えもしなかった事を落ち着いて話せるようになってきているのが自分でも分かります。。
明らかに自分の何かが変わってきています。自分が変わるというのは時間がかかります。教育と同じで時間がかかるものなのです。
父の死、そして創始(Genesis)へ
そんな中、父親が高齢で亡くなりました。人間は子供の時の死亡率が他の動物より圧倒的に低いので、両親は普通は年齢的に自分より先に死去することが多いですが、肉親の死は私にとっては初めてであり、自分も遠くない日に父と同じように死ぬのだな、と実感しました。誰でもそうですが死は避けられません。
そこで残りの人生どう生きるか、ということに直面した時、これまでの経験を活かしながら傾聴カウンセリングをして役に立つことが自分の出来る事だと思い、ホームページを立ち上げました。これは私にとっての創始です。