上映会のあとに

上映会の後日談

お客様にお寄せいただいたエピソードをご紹介します

JIC 大阪の岡本 健裕さまのエッセイ (JICインフォメーション第227号掲載)

(2023年7月大阪第七藝術劇場イワン・ワシリエヴィチ 職業を変える》をご鑑賞)

  誰かとの楽しい思い出は取扱注意

ペンネーム Leniさま からのお便り

(2023年夏《12の椅子》をご鑑賞)

Рыбинскのヴォルガ河畔 の"オスタップ・ベンデルと少年像"

楽しい名作の数々を大画面で楽しめる機会を作っていただいて、本当にありがとうございました。ロシア語のセリフを味わいながら意味が​すーっと頭に入ってくる名字幕のお蔭で、ロシア滞在時にはドタバタの部分しか理解できなかった映画を100%楽しむことができました。

残念なのは8月に初めて上映会を知ったので「犬の心臓」と「イワン・ワシーリエヴィチ転職する」を見逃してしまったことです。

この写真は今年の秋にРыбинскのヴォルガ河畔で偶然出会った「12の椅子」のアスタップ・ベンデルと少年の像です(ここで撮影されていたのですね)。アスタップは右手に映画には無かった「鍵」を持っているのですが、残念ながらいつも誰かが削って持って行ってしまうんだそうです(なので、この写真のアスタップの像の右手には鍵の根元しかありません)。

また、写真はありませんが、ヤロスラヴリのアゼルバイジャン料理店では「ダイヤモンドの腕」の「Помогите!」の映像が流れ、ソ連時代に青少年時代を過ごした友人は嬉しそうに見ていました。

ガイダイ監督の映画は今でもロシアで愛されているんだなあと実感しました。

これからも未知の名作映画の上映を楽しみにしています!

ペンネーム ねこ山うさ公さま からのお便り

(2023年夏《ダイヤモンドの腕》をご鑑賞)

バクー "すいかコンチクショウ!の坂”  の今

8月にガイダイ作品3作を鑑賞する機会をいただいたおかげで、名優ユーリ・ニクーリンの大ファンになりました。


そして、先月11月にはアゼルバイジャンのバクー旧市街にて、『ダイヤモンドの腕』の”すいかコンチクショウ!の坂”で尻もちついて来ました。


ロシア人観光客たちがみな同じことをやっていて、私の前に尻もち撮影が3人いました。


彼らから、日本人が何故これを?みたいな質問が来たので、「日本でも8月に、この映画の初の日本語字幕上映があったんですよ!」とお伝えしておきました。


よほど尻もちスポットを聞かれるのか、観光案内所でくれたバクー旧市街の無料地図にも歴史的な建築物と並んで載っており、おかげで迷わずに行けました。


尻もちスポットの隣には”カフェ・ダイヤモンドの腕”があり、俳優たちのマネキンや映画のスチールが飾られています。


この映画に出会ったおかげで、とても楽しいバクー散策が出来ました。 

さらに、お話の続きをいただきました↓

『ダイヤモンドの腕』を鑑賞したおかげで、ふだんの観光旅行では発揮しない目的意識をもって、バクーの旧市街を歩くことが出来ました。


運命の尻もちの前にセミョーンが迷い歩く道も、“すいかコンチクショウ!の坂”の、坂上のあたりだったことを突き止めました。


私の尻もち写真は”カフェ・ダイヤモンドの腕”の女主人が撮影してくれたのですが、この映画のファンと言うとすぐにカフェ内でDVDを上映してくれました。

画面で尻もちついてる表がまさにその撮影現場で、それを窓の外に眺めるという、なんともメタ的な体験をしました。


尻もち写真を撮っている人たちは、おおかたロシア人と思われましたが、映画公開時には生まれてなさそうな年齢の人たちがほとんどで、ガイダイ作品そして『ダイヤモンドの腕』が、世代を超えて長年愛されていることを実感出来ました。 

(ここを通りかかるたびに、誰かが尻もちついていました)


またバクー旧市街が世界遺産のため、歴史的な建物や街路が保全されていて、撮影時の面影がかなり残っていることも、ロケ地探訪を楽しめた大きな要素でした。


コロナ後にめっきり日本人観光客を見なくなってしまったと現地の人たちが淋しそうに言っていましたので、

ガイダイ作品を愛好する方々や、『ダイヤモンドの腕』ファンの皆さんには、ぜひバクーにお出かけいただき、「コンチクショウ!」体験をして下さればと思います。

その一助になりましたら、光栄です。


貴重な体験談をお寄せいただき、ありがとうございました

次回の上映会でまたお会いできることを楽しみにしております