ヴェールには「祝福」=「崇高さ」の意味合いを持たせつつ、はにかむ少女というモチーフには「親密感」を、ヴェールの世界に広がる要素には、アドバルーンや白蛇など「祝福」に因んだものを散りばめて「親密感」を演出し、構成にはどこか静謐な部分＝「崇高さ」をいくぶんか込めました。

そうして、それぞれのやり方で、「親密感」と「崇高さ」という二つの要素を表現したことで本作は完成しました。

この展覧会を通じ、そうした親密感と崇高をすぐそこに感じて頂ければ幸いです。