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小林辰輔
学会開催にあたり
1.会長挨拶 ver2 <禍難の時代だからこそ”東北の逆襲”を!>
第36回 東北救急医学会総会・学術集会開催にあたって
*この度、第36回東北救急医学会総会/学術集会・第32回日本救急医学会東北地方会を2022年7月16日(土)に開催することとなりました。当初の目論見では、コロナ明け初の現地対面式で盛大にと考えておりましたが、2022年5月中旬時点で感染収束の目処が立ちませんでした。一部の参加者が参加できなくなる可能性を考慮し、やむなくHybrid形式へと変更させていただきました。
*開催場所は会津大学から会津中央病院へと変更しました。多くの皆様と現地でお会いできないことが残念である一方、新しい情報発信形式であるオンラインは、距離と時間の制約を飛び越え、東北地方に限らない新しい参加者の開拓と知識の共有につながる可能性があると期待しています。
*学会のメインテーマに掲げたのは
”東北の逆襲” 〜コロナ、震災、偏在を乗り越えて~ でした。
それを踏まえてメイン企画・教育企画・一般演題を編成するうえで留意したのは以下の点です。
○身に迫った切実な問題を取り扱う
○東北在住やゆかりのある医療者を中心に講演してもらい、東北の医療人の底力を見せつける。
○職種の垣根を越える(共通テーマセッションをいろんな職種で討議する)
シンポジウム、パネルディスカッションに29演題、一般演題82演題、教育講演6演題を依頼、応募を頂き、ラインナップすることができました。みなさまのご協力に感謝いたします。
*最後に烏滸がましながら、学会運営初心者として、感じたことを述べます(まだ終わっていませんが・・)
地方会開催は、年々困難な状況になっていくのではないでしょうか?
その要因として、ひとつにパンデミックがあります。開催方式が直前まで決められなかったり、変更になることが準備の支障になりました。 情報ツールの発展もあり、現地参集形式からオンラインへの移行が進んでいますが、なかなか割り切れるものではありません。Hybridでは、開催費用が増大しますし、オンライン開催は、地方会では参加者の減少に繋がっています。対面で会えないのはやっぱり味気ないですしね。他に収入の面では、企業コンプライアンスの変化に伴う各種寄付金・広告費用の減少があって、参加会費のみでの運営は厳しくなっています。
健全運営のために必要なことは、ちょっと不手際でも手作りの運営すること、通信費の削減(e-mailの活用)、参加者の増加、そのためにも魅力的なコンテンツ(安くてうまい!) があげられます。いろいろ努力したつもりですが、なかなか上手くいかない点も多くあったことをお詫びします。
*数多くの全国学会が開かれる中、地方会は必要ないものとなっていくのでしょうか? いやいや、地方会には大きな意義があります。全国学会では決して話し合えないようなことも、腹を割って話すことができます。 医師、看護師、消防、その他、職種の垣根を越えて語り合うこともできるはずです。若手の登竜門の役割も果たしてきました。東北地方に住む人間ならではの、地域に密着した問題と向き合うこともできます。
地方会は決して消滅してはならないのです。
みなさんと、現地とオンラインでお会いできることを楽しみにしています。
謹白
2022 年 6月吉日
小林 辰輔 (一般財団法人 温知会 会津中央病院 救命救急センター長)
会長挨拶
<禍難の時代だからこそ”東北の逆襲”を!>
第36回 東北救急医学会総会・学術集会開催にあたって
この度、第36回東北救急医学会総会/学術集会・第32回日本救急医学会東北地方会の会長を仰せつかり、2022年7月16日(土)に会津若松市会津大学キャンパスにおいて,開催することとなりました。
今回のテーマは,”東北の逆襲“です。古来、東北は地味豊かな豊穣の地であり、厳しい寒さは、却って暖かい人情と粘り強い人間性を育んできました。150年前の戊辰戦争では、東北諸藩は大勢に迎合せず、義を貫いたため、辛酸を舐めることとなりましたが、その軌跡は光芒を放つものでした。 現在も、東北地方は、日本における過疎高齢化の最も進んだ地域であり、医療資源偏在による医療崩壊の危機と直面しています。このような状況だからこそ、東日本震災や地域医療不足を乗り越えてきた我々東北人の粘り強さ、叡智、誇りを示すときが来たのではないでしょうか。 ”東北の逆襲”こそが日本全体の医療を救う鍵になることを私は信じています。
今回のコロナパンデミックによって保健福祉体制の構造的欠陥や社会の分断が明瞭になるなかで、救急医療者は、市中や集中治療室、その他さまざまな場所で、あるときは最前線の防波堤として、あるときは最後の砦として大きな役割を担い、社会を守るための必要不可欠な役割を果たしてきました。各地域・各部門関係者のみなさんの苦闘の記録や工夫を発表していただき、振り返り、討議・共有しましょう。来たるパンデミックを克服する大きな力となるはずです。
運営予算の健全化を進めるため、一部手作りの学会となり、みなさんにご迷惑をかけることもあるかと思います。ご容赦、協力のほどよろしくおねがいします。
2022年夏 会津の地でお会いできることを楽しみにしています。
*COVID-19の流行状況によっては、Web開催に変更する可能性があることをご了承ください。
2022 年 1月吉日
小林 辰輔(温知会会津中央病院 救命救急センター長)