学会長挨拶

 第31回 山形県作業療法学会は、2024年9月28日(土) やまぎん県民ホールにて開催します。テーマは「未来を紡ぐ 〜広がる可能性を求めて〜 」とし、これからの作業療法の可能性を、各々の会員が、知識・技術・取り巻く社会を含め未来のために作り上げていく、いわゆる「紡いでいく」ことを考える学会にしたいと思います。


 会員の口演発表とポスター発表は、48演題を目標に現在エントリー募集中です。5年ぶりの対面発表になりますので、久しぶりの会場内での意見交換やデスカッションができます。是非、発表の機会としてみてはいかがでしょうか。


 教育講演には、VR(バーチャル・リアリティー)の技術を使い、3次元的な世界で知識の整理や臨床へのつながりを実感してもらいます。また、一般公開講座では、非常に有名な簗瀬寛先生(ごぼう先生)をお迎えすることができました。山形県が元気になるために支援しているOTをはじめ、介護・福祉関係者、そして、山形県民の方々に参加していただき、活気ある時間を皆さんで共有していきたいという期待をこめて企画しました。また、今学会は、日本離床学会の教育セミナーと同日開催としており、両学会が盛会となるように、一部無料で聴講できるような企画もしております。日本離床学会は「寝たきりゼロ」を目指して、わかりやすい講演活動や学術大会を開催している勢いのある団体です。会長の曷川元先生からは、県学会の合同講演のセッションでOT実践に必要な知識を講演していただきます。


 感染対策を徹底しながら完全対面式で開催するための準備を進めています。学会実行委員も学会を企画することの楽しさや物事の進め方をお互いに確かめながら、そしてワクワク感を味わいながら、丁寧に準備を進めています。実行委員の行動力の高さを感じ、感謝の毎日です。学会参加者に満足頂けるよう,既に学会実行委員と共に企画を「紡いで」おります。是非、会員同士はもちろん、社会との連携の中から、未来を見据え、これからの作業療法の可能性を求める学会にしていきましょう。


第31回山形県作業療法学会

学会長 村川 美幸

(山形大学医学部付属病院)