教育講演
9:40〜10:40 A会場(大ホール)
9:40〜10:40 A会場(大ホール)
3次元的な世界で知識の整理や臨床へのつながりを実感していただきます。
『3Dで理解する胸郭出口症候群の病態と治療』
胸郭出口症候群は、神経血管束が斜角筋三角部、 肋鎖間隙、小胸筋、上腕骨頭、広背筋下により圧 迫され、疼痛や運動・感覚障害、自律神経障害な ど様々な症状を呈する疾患です。神経性と血管性 に分類され、それらの診断は臨床症状、画像診断 などで行います。特に血管性胸郭出口症候群に関 しては山形大学では胸郭出口部の画像診断は造 影 CT の3D データによる肋鎖間隙、斜角筋三角 の計測、鎖骨下動脈の狭小化の有無などを元に診 断を行っています。診断に難渋することが多い胸 郭出口症候群についてその診断方法、治療法につ いて解説いたします。
|ご略歴|
1984年 山形県出身
2005年 獨協医科大学医学部医学科 入学
2011年 獨協医科大学医学部医学科 卒業
2020年 山形大学医学部医学研究科博士課程医学専攻 入学
2024年 山形大学医学部医学研究科博士課程医学専攻 卒業
『認知症性疾患を通して学ぶ脳の色々』
脳は生涯を通じて、形態的・機能的変化を継続 する。Brodmann の脳地図に代表されるような 区分により、各部位の機能は分担されているこ とが知られている。それぞれの脳部位における 機能と、その損傷・損失による諸症状の出現 は、古典的には外傷や脳血管障害による局所脳 損傷との関連で論じられることが多かった。し かし近年ではこれらの症状が変性性認知症など でも生じることが報告され、診断やケアを考え るうえで重要であることが指摘されている。本 講演では、主にアルツハイマー型認知症やレビ ー小体型認知症、パーキンソン病などで生じた 神経精神症状について、自験例の脳画像や作業 療法的な関わりの重要性を含めて論じる。
|ご略歴|
1988年 山形県出身
2013年 山形大学医学部医学科 卒業
2015年 山形大学医学部附属病院 精神科 病院助教
2016年 山形県立こころの医療センター 医員
2017年 山形大学医学部附属病院 精神科 病院助教
2022年 山形大学医学部 精神医学講座 助教