A会議
A会議
議題:ギリシャ危機 (Greek Debt Crisis)
議場 :ユーロ圏首脳会議
会議監督:足立尚也(金沢大学経済学類2年)
議長:横山あいり(金沢大学国際学類2年)
秘書官:堤遼志郎(金沢大学法学類3年)
報道官:若原諒(金沢大学法学類3年)
<会議監督挨拶>
今年度の北陸大会A会議の会議監督を務めさせていただく金沢大学経済学類2年の足立です。至らないところも多々あると思いますが、よろしくお願いします。
さて、今回の議題はギリシャ危機であり、この会議は通常の模擬国連とは少し違った議場であることや「危機」というだけあってある種特別な緊張感のある会議になります。そのため、参加される方の中には思うような会議行動ができなかったという方も出てくるかもしれません。しかし、そんな特殊な議題・議場であるからこそ自己の課題を発見し、改善、成長ができる会議であるとも思っています。参加者の皆様にはぜひ粘り強い交渉をしていただき、自国益の達成のみならず、模擬こっかーとして新たな成長を見出していただければと切に願っています。
最後になりましたが、北陸大会開催にあたり協力してくださった関係者の皆様方及び後援の皆様方に深く感謝いたします。本当にありがとうございました。
<議題解説>
2009年10月の政権交代をきっかけに財政赤字が発覚し、欧州や世界に大きな衝撃を与えたギリシャ危機。その影響はギリシャと同じように経済が脆弱な国々に波及するだけではなく、ユーロの構造問題やEUの在り方の問題点を浮き彫りにしました。この時点でも多くの交渉が行われ、紆余曲折を経てではありますが、ギリシャはEUやIMFなどからの支援を取り付け、何とか経済の立て直しを行うことができるようになりました。しかし、それらの支援を受けるにあたって行われた諸改革により景気が悪化、失業率が25%にまで上昇するなど、支援とはいえその実態はギリシャ国民に多くの負担を強いる諸刃の剣でした。そして、ついにその時が訪れます。反緊縮と債務削減を掲げるSYRIZAが勝利し、チプラス政権が誕生したのです。これによりギリシャ危機が再燃、ギリシャがデフォルトに陥り、最悪の場合ギリシャのユーロ離脱、いわゆるGREXITの危機に見舞われて欧州は再び大混乱となりました。
現在、ギリシャ危機はすでに過去の話題となり。ギリシャ危機に関する報道をニュースで見かけることも少なくなりました。実際のところ、2018年にはギリシャ危機の収束が宣言され、ギリシャは金融支援から脱却しています。しかし、あの時一歩選択が違っていたら、もしかしたらいまだにギリシャ危機は続いているかもしれません。そして、ユーロ圏、ひいてはEUの経済統合の在り方まで大きく変化し、私たちは現在の欧州とはまた違った欧州と相対していたのかもしれないのです。そんな歴史の転換点になり得る場面で、皆様にはユーロ圏首脳会議を模擬していただきます。この場では緊縮財政の是非のみならずその内容に関する議論も行われることでしょう。会議に参加される皆様には、ぜひ最後まで粘り強い交渉をしていただき、欧州の未来を創造していただきたいと思います。
<国割>
Twitter
A会議公式アカウントです