基調講演
Keynote speakers
現在(09/01/2026~11/30/2026)、発表申し込み受付中です
Keynote speakers
Photo by ©2026稲垣純也
作家・翻訳家。2017年『独り舞』で群像新人文学賞優秀作を受賞し、作家デビュー。2021年『ポラリスが降り注ぐ夜』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、『彼岸花が咲く島』で芥川賞を受賞。2026年『日本語からの祝福、日本語への祝福』で梅棹忠夫・山と探検文学賞を受賞。ほかの著作に『五つ数えれば三日月が』『生を祝う』『透明な膜を隔てながら』『肉を脱ぐ』『月を見に行こうよ』『虹はいまだ旅の途上』など。
李海碩は、葳格国際学校(Wagor International School)学園長として、国際認証機関コグニア(Cognia)の認定を受けたK-12一貫校を統括している。国際教育、語学教育、デジタル学習の革新に長年取り組み、自らの役割を「AIと人間の学びをつなぐ架け橋」と位置づけている。その関心の中心にあるのは、生成AIが教室に導入された後、学習者の認知プロセスと能力構造がいかに変容するのか、という問いである。
学術的背景として、国立交通大学外国語文学科を卒業し、同大学大学院教育研究科デジタルラーニング専攻で修士号を取得した。台湾オープンコースウェア・コンソーシアム(Taiwan Open Course Ware Consortium)の創設時の事務局長を務め、国際オープンコースウェア・コンソーシアム(OCW Consortium)の台湾ナショナル・リエゾン(台湾側の連絡担当)を兼任した。2024年にはミネルバ大学(Minerva University)で意思決定分析の修士号(MDA)を取得しており、台湾における同学位の取得者はごく少数にとどまる。2026年には、ミネルバ大学「World Wise」グローバル・エグゼクティブ・リーダーシップ・プログラムの東アジア第一期メンバーに選出された。
語学教育も、その専門性を支えるもう一つの基盤である。TOEICは990点満点、台湾の全民英語能力検定(GEPT)も全級で満点を取得しており、ETS本部が認定するPropell Trainerでもある。台湾での認定者は5名のみである。校内で主導したTOEICプロジェクトでは、4か月で平均100点の伸びを記録した。
教育実践においては、2023年、台湾で初となる無料のChatGPTオンライン講座を開講し、受講者は1万名を超えた。『多益解密(TOEIC Decoded)』は、10年をかけて世界各国の公式試験140回分を分析し構築した場面別の分析フレームワークに基づくもので、受講者は延べ6,000名を超える。2026年には『総校長のAI教育宝典』を発表した。MITやOECDなどの学習研究を統合し、5つの段階、14の中核的学習法、40のAIスキルへと体系化したうえで、10週間のオンライン伴走プログラムを組み合わせている。あわせて、経済部産業発展署「産業AI標準教材」の講師、ならびにMetaと台湾人工知能学校(Taiwan AI Academy)によるAIリテラシー推進プログラムの中等教育(中学・高校)部門の代表を務めている。
公的な活動としては、台湾各地の大学、地方教育行政機関、企業においてAIと学習に関する講演を重ね、教育関係者として、子ども・若者のインターネット利用の安全をめぐる公開討論にも参加してきた。また、トーストマスターズ・インターナショナルにおいて、台湾全国大会で9回、アジア地区の即興スピーチ(テーブルトピックス)部門で1回優勝しており、TEDxスピーカー、TED Translatorsのボランティア翻訳者でもある。
現在の研究と提言は、三つの主題に集約される。教育と学習における生成AIの応用、AI時代におけるデュラブル・スキル(durable skills=時代が変わっても価値を失わない基礎能力)の役割、そしてゲーミフィケーション学習である。同氏は、この時代に真に不足しているのは技術そのものではなく、技術のなかに人文知を編み込む力であると論じている。
8月8日特別セッション
當作 靖彦(とうさく やすひこ)氏
日本語教育支援システム研究会(CASTEL/J)会長。カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)グローバル政策・戦略大学院(GPS)名誉教授。カリフォルニア大学サンディエゴ校大学院修了(Ph.D.)。専門は第二言語習得理論および外国語教授法。アメリカ外国語教育ナショナルスタンダーズ理事会日本語代表理事、一般社団法人日本外国語教育推進機構(JACTFL)理事、日本語教育学会理事などを務める。ssociation of Teachers of Japanese会長、Joint National Committee on Languages日本語代表、全米日本語教育学会会長など、米国の外国語教育関連機関の要職を歴任。著書・共著に Yookoso!: Invitation to Contemporary Japanese、Yookoso!: Continuing with Contemporary Japanese、『NIPPON3.0の処方箋』、『ドラえもんのどこでも日本語』、『日本語教師の専門能力開発:アメリカの現状と日本への提言』、Social Networking Approach to Japanese Language Teaching: The Intersection of Language and Culture in the Digital Age など。国際文化フォーラム(TJF)主宰「外国語教育のめやす」作成プロジェクトの監修者。2015年第13回日本語教育学会賞、2021年American Association of Teachers of Japanese Lifelong Achievement Award、2022年文化庁長官賞を受賞。