実施日時
第1回 2026年9月19日(土) 10:30〜12:30
第2回 2026年21日(月・祝) 10:30〜12:30
第3回 2026年22日(火・祝) 10:30〜12:30
第4回 2026年23日(水・祝) 10:30〜12:30
場所
立命館大学 大阪いばらきキャンパス
C471
オンラインあり
(全回共通)
概要
本講義では、現在の成人期においても繰り返し心に浮かぶ、個人的に重要な「魂(soul)」の特定の出来事に焦点を当てる。これらの出来事はナノ心理学(Nanopsychology)の対象であり、人間生活における具体的一回的な出来事を一般化して理解する新しい総合的視点を提供する。
焦点となるのは、直接経験の豊かさを、その背景にある一般化構造を意味づけを通して理解することである(例:「なんて美しい花だ」「これは〈美〉である!」)。一般化とは、「これは花である」という意味づけ行為に導かれながら情感的増大の過程であり、心理学の一般過程はこのような具体的経験の中で働いている。具体的で一回的な事例の構造から一般化を行う必要性―これがナノ心理学の基盤であり―研究と応用的な心理学実践の双方で共有される(べきである)。
講師
ヤーン・ヴァルシナー(オールボー大学)
各回概要
第1回 9月19日(土)
序論—ナノ心理学と個性記述的科学。
方法論サイクル:公理(AXIOMS)・理論(THEORY)・方法(METHODS)の関係への着目。
課題:幼少期または青年期における、個人的に重要と感じられる経験であって、詳細に想起可能であり、かつ頻繁に思い出され続けているものを一つ選んで記述する。9月20日夜までに電子メールで提出すること。(提出先は授業内で共有されます。)
第2回 9月21日(月・祝)
古典的心理学は単一事例に基づいて構築されている:
パブロフによる条件反射(conditional reflex)の発見
K・ビューラーとW・ケーラーによる洞察(insight)の役割の発見
極限的出来事のナノ心理学的(nanopsychological)統合における役割(A・ルリヤの「大きな記憶容量を持つ男」)
中断された実験—ジンバルドーの「スタンフォード監獄」
第3回 9月22日(火・祝)
一般化への径路:
理論構築が生起しうる公理論的枠組みを知ることの必要性。
ゲシュタルト・テンプレート、公理、演繹・帰納・アブダクション。
第4回 9月23日(水・祝)
自己と向き合う心理学者—私を心理学者へと方向づけた単一の瞬間とは何か。主要な研究ツールとしてのオートエスノグラフィー