これは私の2018年8月21日 のブログの 日記、
読み返すものじゃないお恥ずかしい気持ちもあるのですが、
この後の2010年4月10日。平成最後の年のブラックホールが初めて観測されたこの日
そして奇しくも機動戦士ガンダムが放送されて40周年のこの歳に
惜しくも関田修さんは永眠されてしまいました。
いつか改めてお会いして色々聞きたいと思いながらも遂にはその思いは叶いませんでした。
悔しくもありながら私が思ったのは、
これは関田さん本人もあまり自分から過去の仕事をひけらかす様なこともなく
ただ黙々と仕事に打ち込んでいたからというのもあるのですが、
関田さんのやってきた仕事はアニメ界では一時代を築いたものでありもっと知られるものであると、
そしえ一関田ファンとしての私自身の関田さん研究もかねて、
このページをこのネットの片隅でも残そうと思った次第です。
少しでも読んでいただけますと幸いです。
没後初めて知ったことですが、関田修さんは64歳だったそうです。
没年はガンダム40周年だったのでガンダムの演出をやっていた当時は若干24歳ということになります。
これは大変驚きました。
20代というのはなんとなく推測していたのですがキャリアからせめて後半だと思っていましたので・・・
才能、というより当時まだアニメが今ほど盛んではなく若い産業だったことが伺えます。
当時のサンライズは新興の小さな会社でガンダムのスタッフも殆どは20代、冨野監督ですら30代後半でした。
出身は埼玉県熊谷市、大工の4人兄弟の末っ子だったそうです。
最初は映像系の専門学校に行っていたそうですが
いつしかアニメの世界に入りアニメ演出となります。
穏やかで優しい方でした。
本気で怒るという所を私は観たことがありませんでした。
アニメ業界はいろんな意味で追い詰められ、余裕が無くなっていく方も多いので、
ある意味それだけ修羅場をくぐって来たという事もあると思います。
関田さんは大ベテランですが、ある種ほかの方がしない手法をとることがありました。
これはそのうち記載します。
関田さんの演出作品は本当に多いです。
アニメ業界でもトップクラスの演出本数だったと思います。
この項では各演出作品を私の独断で見ていこうと思います。
が、本当に大量なので、ちょっとずつ増やしていこうと思います。
また、今から観るのが難しい作品もあるのでできる所からになります。
(最初の方はメモを取り忘れたので後で記載します)
冨野義幸監督作品でサンライズ初のオリジナルアニメです。
この作品では関田さんは行田進というペンネームで演出をしています。
第3話:ザンボット3出現!
第6話 :父が帰ってきた日
絵コンテ・演出 (斧谷稔と共同)
第9話 :危うし! キング・ビアル
第14話 :スカーフよ永遠なれ
第17話 :星が輝く時
(菊池一仁と共同)
作品途中で人手が足りず監督の冨野さんも演出をしているとピンチヒッターで途中から参加。
終わってみると主要話数は殆ど手掛けるメイン演出になっていました。
第19話:ランバ・ラル特攻!
(行田進名義)
第21話:激闘は憎しみ深く
(行田進名義)
第21話:迫撃! トリプル・ドム
第28話:大西洋、血に染めて
NHKの特番にて板野さんが語っていた冨野、安彦、板野皆がコンテで泣いた名エピソード
カイとジオンの女スパイの別れのお話。
戦死者:ミハル・ラトキエ
とてもいい話なんですが
アムロ「密航者だったんです」というセリフから
次のカットでアムロの服がノーマルスーツから通常服になってるミスが…
第32話:強行突破作戦
戦死者:ドレン
劇場版めぐりあい宇宙編の冒頭にあたる戦闘の話
NTに目覚めつつあるアムロの鬼神のごとく強さが現れる話。
最初期にシャアと行動を共にしていたドレンがガンダムによってやられます。
SDガンダム好きにはおなじみのMAザクレロ登場回でもあります。
第36話:強行突破作戦
戦死者:スレッガー・ロウ、ドズル・ザビ大佐
ソロモン攻略戦のクライマックス。こちらも名エピソード。
後に冨野監督がこんなの出るとは思わずリテークしたかったといった
ドズルのお化けが出てきます。
ラストは戸田恵子の名曲「いまはおやすみ」が流れる泣けるエピソード。
第40話:強行突破作戦
関田さん回では唯一珍しく名ありの登場人物が死なない回。
マグネットコーティング登場回。
ガンダムとエルメスが退治するも決着がつかず撤退。
片腕取れたゲルググを引っ張るエルメスが観れます。
ガンダム最大の迷曲「シャアがくる」の流れる回でもあります。
第43話(最終回):脱出
当初あったラストカットのコンテを作画さんとの打ち合わせの際、再考。
関田さんが監督に直談判した結果、監督はすぐにコンテを作り直し
現在のコアファイターが飛んでいくラストカットになりました。
この印象的なラストカットでなければ
現在のガンダムの歴史は変わっていたかもしれません
第49話:決戦! Xポイント
最終回ひとつ前
第2話:ギブンの館
第6話:月の森の惨劇
第11話:キロン城攻防 [ストーリーボード:]
第16話:東京上空 (ストーリーボード・演出)
ガラリアとショウの高まったオーラ力で、
二人はバイストンウェルから東京へと飛ばされてしまう。
ショウはそこで両親と再会します。
対面ばかり気にする駄目な親がとても冨野的な話
オーラバトラーが東京で大暴れして
新宿が核兵器並みの攻撃で破壊されてしまうという
ダンバイン屈指のダイナミックな回でもあります。
以前見たときに「面白い回だな」と思ったら関田さんだったので
個人的に直接感想を伝えられた思い出の回です。
(関田さんは覚えてないとの回答でしたが…)