上道茜
UEMICHI Akane

博士(工学) Ph.D. in Eng.

山口大学大学院創成科学研究科機械工学系専攻
機械エネルギー制御工学研究室 准教授

Associate Professor, Energy Control Lab.,
Department of Mechanical Engineering, Yamaguchi University

E-mail: uemichi[at]yamaguchi-u.ac.jp [at] -> @

略歴

2024.4- 山口大学大学院創成科学研究科機械工学系専攻/工学部機械工学科 准教授(機械エネルギー制御工学研究室)

2020.4-2024.3 早稲田大学理工学術院創造理工学部総合機械工学科 准教授

2019.3-2020.3 東京農工大学工学府 特任助教(秋澤研究室

2014.4-2019.3 東京大学大学院工学系研究科機械工学専攻 助教(金子・山崎研究室,現在は山崎研究室

2011.4-2014.3 筑波大学大学院博士後期課程システム情報工学研究科構造エネルギー工学専攻(西岡研究室

2012.4-2014.3 日本学術振興会 特別研究員DC2

2011.4-2012.3 帝人久村奨学会 奨学生

2009.4-2011.3 筑波大学大学院博士前期課程システム情報工学研究科構造エネルギー工学専攻(西岡研究室

2005.4-2009.3 筑波大学第三学群工学システム学類(笠原研究室,現在は名古屋大学笠原研究室

2002.4-2005.3 広島大学附属高等学校

1987 山口県に生まれる

なぜ機械工学?なぜエネルギーの研究?

小さい頃から「人の役に立てる仕事をしたい」と漠然と思っていましたが,具体的な進路や分野を決めたのは高校1年生の秋でした。駅のホームで「いま,電車が決まった時間に到着することが『当たり前』だと思って疑いもせずに待っているけど,これって実はすごいことなのでは? 」とふと考えたのがきっかけでした。

「電車そのものをつくる人,電車の時刻表を組む人,駅員さんや電車の運行を行う人など,関与している人は大勢いるけど,もっとその根幹になるのはなんだろう?……ひょっとして,『当たり前』が『当たり前』なのは『当たり前』にエネルギーが届けられているからではないか?」と考えて「将来は,エネルギー関連技術の仕事に就こう」と決めました。

その後,筑波大学第三学群工学システム学類に進学し,機械工学を中心としてエネルギーに関連する工学分野を学びました。学位論文テーマは,エネルギー変換の大部分をいまだ燃焼が担っていることから,燃焼の基礎的な問題に取り組みました。特に,修士から博士課程にかけては,燃料割合を非常に少なく安定的に燃焼をさせることのできる超希薄燃焼の研究をしていました。

博士号取得後,東京大学大学院工学系研究科機械工学専攻金子・山崎研究室(現:山崎研究室)で,災害時にもエネルギー供給が途絶しないよう災害拠点病院に分散型エネルギー機器を導入するための数理最適化に関する研究やガスタービン燃焼器で発生する燃焼振動に関する研究をはじめとして,エネルギーに関わる研究に取り組み,現在も続けています。

エネルギー問題は,とても複雑な問題です。例えば,資源の少ない日本で地球温暖化対策と便利で快適な現代社会の両立をどうやって図るのか,停電時にも必要な人にエネルギーを届けるにはどうしたらいいか……。こういった社会と技術の両方の広い領域にわたる複雑な問題をどうやったら解決できるのか?ということに関心を持っています。