国際関係研究所とは
国際関係研究所は、本学で国際関係学の研究に従事する専任教員に研究の場を提供するとともに、国際関係学研究科博士課程を終了した助手・研究員が、共同研究プロジェクトに参加しつつ個々の研究を継続・発展させることを目指して 1975年に設立されました。
現代世界の問題を社会科学から人文科学諸分野にわたる広領域学の見地から、かつ特定の地域を国際関係の展開する場として具体的に研究するという、独自の方針に基づいて研究を進めています。
当面の研究プロジェクトとして「冷戦終焉期の国際関係における規範の変容――『地域』と『アクター』の重層性に着目して」及び「転換期における地域と国際関係――権力と抵抗の諸相」というテーマを掲げ,諸々の地域が相互にどのような関係性をもちながら国際関係を形作っているかを解明する方針をたてています。
また同時に、諸研究機関との情報交換及びその情報処理、保管等も継続して行われています。
研究の成果
共同研究として「世界からみた日本・日本からみた世界」「国際関係学教育・研究のあり方」「移民労働者研究」「国際関係学の現状と展望」「『地域』から考える国際関係」等の主題の下に、研究会、討論会を継続的に開催し、これまでに論集『総合研究』を計5号、『IICS Monograph Series』を計29号刊行してきました。また専任教員、研究員、非常勤講師の研究成果、通常の研究所の活動報告、関連研究会の活動報告の場として『国際関係研究所所報』を定期的に計56号発行しています。
今後の計画
現在は2014年度からの共同研究「冷戦終焉期の国際関係における規範の変容――『地域』と『アクター』の重層性に着目して2」及び、2015年度からの共同研究「転換期における地域と国際関係――権力と抵抗の諸相」を継続研究し、国内外の国際関係学研究の関連資料、論文、単行本等の収集、分析と共に、広く内外から講師を招き講演会を催しています。また、存続する各研究会の活動続行を引き続き援助しています。今後ともこれまでの様々な研究活動の蓄積に立脚しつつ、国際関係学科、及び大学院カリキュラムの一層の充実と共に、数年単位で研究主題を定めつつ継続した共同研究を行っていく予定です。