【12日目】
朝7時45分、ラグーンキオスクに集合した生徒たちは、期待に胸を膨らませながら8時30分の船に乗り込み、いざフィッツロイ島へ出発。青く澄み渡る海を進む時間から、すでに非日常の学びは始まっていました。
島に到着後、午前中は3つのグループに分かれ、ローテーション形式での体験活動を実施しました。まず取り組んだのはビーチクリーン活動。マイクロプラスチックやペットボトルのキャップなど、一見小さなゴミが自然に与える影響を、自らの手で拾い集めながら実感しました。一方で、貝や生物が付着しているものは単なる「ゴミ」ではなく“命の一部”として扱う――その繊細な判断を通して、生態系への深い配慮と責任感を学びました。
続いて訪れたのはウミガメのリハビリテーションセンター。海で傷ついたウミガメがどのように発見され、救助され、治療を受け、そして再び海へと帰っていくのか。その一連のプロセスを知ることで、「守るべき命」に対する意識が一層高まりました。特に印象的だったのは、単なる治療にとどまらず、多くの人に現状を伝える“教育・啓発活動”が重要な役割を担っているという点です。回復した個体にはGPSが装着され、その後の生態が継続的に見守られていることも、生徒たちにとって新たな気づきとなりました。
合間にはモーニングティーでひと息つき、いよいよ待望のグラスボトムボート体験へ。船底のガラス越しに広がるサンゴ礁の世界。生徒たちからは歓声が上がりました。サンゴ礁保護のため、エンジンを止めて波に揺られながら観察するという配慮もまた、「自然と共存する姿勢」を体現する貴重な学びとなりました。
ランチの後は、透き通る海が広がるヌーディービーチや周辺の海岸で自由時間。それぞれが思い思いに自然と触れ合い、笑顔あふれるひとときを過ごしました。そして、後ろ髪を引かれる思いでフィッツロイ島を後にしました。