(実施)秋期 A6 万葉集講座 ― 万葉の歌・生活・文化―

【講座目標】

万葉集の代表的な作品を読み味わいながら万葉集および日本の心と文化について理解を深めます。 

【講座趣旨】

万葉集は現在に伝わる日本の歌集の中で最も古いものです。そこには7世紀の初めから8世紀の半ばにかけて折に触れて歌われたさまざまな歌が伝わります。それらの歌は万葉の時代の歴史・社会・文化を背景に人びとの生活に根ざして歌われているところに大きな特色があります。その表現と心の形象とは現代に生きる私たちにとっても魅力的なものです。

講座ではテーマに即して万葉集の関係歌を取り上げ、その表現を味わいつつ作品に対する理解を深めます。また、作品の背景を成している歴史・社会・文化に目を向け、作品を時代に位置づけて理解していきます。万葉集への理解を深めるとともに、日本の心と文化を見つめる講座です。

今回は「万葉びとの宴(えん)」をテーマに、万葉集の世界について理解を深めます。 

【講座期間】

第1回 11 1 日( 宴の場と歌

第2回 11 8 日() 宴の展開と古歌の披露

第3回 11月15日() 宴にみる芸と笑い

第4回 11月22日() 宴にみる「風流」

第5回 11月29日() 国司の宴と歌

第6回 12月 6 日() 寿ぎの宴と歌

【受講者からの感想】

・当時の時代背景や制度、地図の解説と相まって、歌の中の景色や人物がいきいきと目に浮かび、笑い声、体温、心の動きまで伝わってきました。楽しく、とても知的好奇心が刺激されました。

・万葉集については今までは文学的な角度で見ていたが、今回、詞書きの面白さを初めて知り、史料としての価値の大きさを知り、大変興味深く楽しく受講できた。

・わかりやすい講座でした。いつも先生の幅広い知識には驚かされます。万葉集だけでなく他の資料もご紹介くださるので、より深く学べました。 

【講座の様子】