(実施)春期 A3 戦国の一揆と宗教 ~一向一揆を中心に

【講座目標】

一向一揆は宗教一揆とされ排他的な宗教運動とみられがちですが、実際は戦国大名同士の戦争とよく似たものでした。まずその実態を説明し、その知識をふまえてそれが何故信仰を賭けた戦いとなるのかを考えます。 

【講座趣旨】

一向一揆はしばしば民衆の反権力的な宗教運動と見られることが多く、応仁の乱後の混乱の中で起こった加賀一向一揆は、守護富樫氏の打倒を目ざし成功し、徳川家康と戦った三河一向一揆も領国支配を確立する戦国大名に抵抗し、石山合戦は織田信長の天下統一に抵抗し解体されたとみられています。しかしその実態は戦国大名同士の抗争や室町幕府における将軍や有力大名の抗争と密接に関わった戦いといえます。

本講座では、まずその実態を見ていきます。さらにその知識をふまえて、各地で信仰の生活を営んでいた本願寺門徒たちが、何故信仰上の理由からこうした戦争に関わるようになっていったかを、当時の社会のあり方、特に戦国大名領国における仏教諸宗派のあり方などを手がかりに考えていきます。 

【講座期間】

第1回 6 25日() 一向一揆の歴史をみる

第2回 7 2 日() 石山合戦の実態をみる

第3回 7 16日() 一揆の実態を考える

【受講者からの感想】

・一向一揆の内容をこれだけ詳しく学んだのは初めてだったので新しい発見があった。

・本当の姿は、ドラマで見る信長の本願寺信徒虐殺の印象とは史実は異なるようで、納得いたしました。 

【講座の様子】