(実施)春期 A7 心とは何かー井上円了「仏教心理学」に学ぶ

【講座目標】

仏教の心の分析や唯心論的世界観を正確に理解し、自分の生活の向上に活かし、また人にその概要を解説できるようになることです。 

【講座趣旨】

  仏教は、心の世界を詳しく分析しています。唯識思想では、世界の構成要素として、5つの範疇において、100の構成要素(法)を提示し、その中、8つの識(心王)と、51の個々の心(心所有法)を分析し、それぞれの特質を解明しています。

それらの根底に、意識下の心も設定し、また唯心論的世界観も語っています。東洋大学の創立者・井上円了は、それらを『仏教心理学』の書にまとめており、西洋の心理学との対比も示しています。特に夢に関する仏教の議論も、比較的詳しく紹介しています。

本講においては、その『仏教心理学』をふまえつつ、心の分析・夢の世界・唯心論的世界観の3つのテーマを中心に、仏教が説く心の世界を学びます。 

【講座期間】


第1回  5 月15日(土) 仏教における心の分析

第2回  6 月12日(土) 仏教における夢の分析等

第3回  7 月10日(土) 仏教の唯心論について


【受講者からの感想】

・人の「こころ」とは何を基点にして動かされているのか?今回の講義でその一部を知ることができたように感じました。特に過去の仏教の高僧が、「空」「悟り」等の理解のため人を詳しく分析していることが興味深い。

・竹村先生の話は分かりやすく、又、新しい発見もあり、ありがとうございました。

・簡潔にして明解な講義、ありがとうございます。竹村先生の授業、いつも楽しみにしております。 

【講座の様子】