(実施)秋期 B3 ドイツ語圏の日常


【講座目標】

ドイツ語圏の日常や人々の行動原理を紐解くことで、そこに息づく世界観や倫理観を垣間見ます。世界観を可視化する一例として、つきあいのあり方や余暇の過ごし方を見ます。 また、ドイツ人の目から日本社会がどのように見えているかを紹介することで、日本文化圏の日常を外からの目で見つめ直す機会にもなります。 

【講座趣旨】

今般の世界的な新型ウィルス流行において、各国の政策・行動制限も様々で、その国のお国柄が垣間見えるものになっています。政策は、各国の政治制度(選挙制度)にも左右されますが、国民の行動規範は、個人個人の意識が、社会的な行動規範として表面化するものです。そこには、その文化圏に息づく価値感や世界観が潜在的に働いていると言えます。私たちが異文化圏を訪れて、「刺激的である」と思うのは、そこに自文化とは違う価値感・世界観を見ているからでしょう。

この講座では、ドイツ語圏の人々の行動の根底にある倫理観・ 世界観について、学校教育の側面から紐解きます。さらに、それぞれの地域に根づく地域性(ローカリティ)が、その土地の「日常」として現地の人にどのように認識され、生活空間においてどう表現されているのかを見ます。日本社会に根づく世界観がドイツ人の目からどのように見えているかについても紹介し、みなさんと意見交換ができればと思います。 

【講座期間】


第1回 11月14日(土) 田中雅敏 ドイツ語圏の道徳・倫理教育

第2回 11月21日(土) 山田香織 ドイツにおける地域文化の創造と人びとの日常 

第3回 11月28日(土) バウアー・ ラース ドイツ人から見た日本の日常・世界観


【受講者からの感想】

・「日常と世界観」が全三回の講義の纏めのようで、印象深かった。

このテーマの受講を選択したのは、日中韓の間における同様の比較に興味があった故である。大変学ぶところが多かった。