生体医工学専攻

生命医科学と医工学を融合したイノベーションを生み出す

概要

経済産業省は2019 年に医療機器産業施策の中で、オールジャパンでの医療機器開発プロジェクトにおいて、2020年までの達成⽬標として、「医療機器の輸出額の倍増」、「5種類以上の⾰新的医療機器の実⽤化」、「国内医療機器市場規模の拡⼤」を掲げています。この実現のためには⽣物学・医学と⼯学のこれまでにない視点での融合が必要であり、これらの最先端の研究や技術が、我々の健康や医療に応⽤されるためには、⽣体の構造や機能の視点とともに「ものづくり」の視点が重要となります。

2024年度より生体医工学専攻は生命科学研究科に再編され、生命科学部分野との学際融合を更に進めます。⽣物科学分野における基礎領域と医⼯学分野の先端応⽤領域における知識と技術を修得させ、幅広い観点から超高齢化社会を迎える日本において「いのち」を支えるものづくりを行う人材を輩出します。


特色

生体医工学専攻では、先進的かつ専門性の高い研究活動、国内外での研究発表などを通して、広く社会で活躍できる実践的な研究能力を養います。高度な知識を得るための専門科目に加えて、「科学英語ライティング」「英語プレゼンテーション演習」を生命科学専攻の共通科目として設置。これらの語学科目および「科学コミュニケーション特論」、「科学コミュニケーション演習」を生体医工学専攻との合同授業とする等、二つの専攻の交流を深めることで、切磋琢磨し新たなイノベーションを起こす環境を作ります。また、英語のみで学位取得可能なカリキュラムも用意しています。

研究面では、植物や農作物に関連する分野、極限環境に生育する微生物に関する分野、動物生理や健康長寿に貢献する分野、環境保全と生物多様性に関する分野などで、世界をリードする研究が行われています。大型研究プロジェクト、産学連携研究なども活発に行われており、生命科学専攻のみならず食環境科学研究科や学内の他研究科との連携を深め東洋大学をけん引する高度な研究を進めます。