生命科学研究科ニュース一覧

生命科学研究科のニュースを掲載しています。一覧の見出しをクリックすると該当ニュースに飛びます。ニュース詳細はニュースタイトルを押してください。

【受賞・表彰/研究岡村幸輝さんと赤羽根健生さんが日本作物学会の優秀発表賞を受賞

生命科学研究科生命科学専攻・博士後期課程1年の岡村幸輝さんと、同3年の赤羽根健生さんが、2024年3月28〜29日に三重大学において開催された日本作物学会第257回講演会において優秀発表賞(口頭部門)を受賞しました。

この優秀発表賞(口頭部門)は、講演会において優秀な口頭発表を行った若手・学生のうち5名に贈られるものです。生命科学専攻から同時に2名が受賞するという快挙を達成しました。演題は以下の通りです。

岡村幸輝さん(地球環境科学研究室 長坂征治 教授)

発表演題「根圏の鉄栄養がムギネ酸類の合成・分泌に及ぼす影響」

赤羽根健生さん(植物生理学研究室 廣津直樹 教授)

「イネの玄米収量を向上させるTGW6阻害剤の探索」

受賞おめでとうございます!

参考(日本作物学会HP)

研究赤羽根健生さん(生命科学研究科生命科学専攻・博士後期課程2年)の論文がScientific reports誌に掲載されました

生命科学研究科生命科学専攻・博士後期課程2年(日本学術振興会特別研究員DC2)の赤羽根健生さんの論文がScientific Reports誌に掲載されました。この研究は、同専攻の廣津直樹教授、食環境科学専攻の加藤悦子教授、および農研機構、理化学研究所、慶應大学、東京大学、立命館大学および株式会社CRYO SHIPとの共同研究によるものです。

論文のタイトルは「THOUSAND-GRAIN WEIGHT 6, which is an IAA-glucose Hydrolase, Preferentially Recognizes the Structure of the Indole Ring(IAA-グルコースを加水分解するTHOUSAND-GRAIN WEIGHT 6はインドール環を認識する)」で、イネの収量を制御するタンパク質として知られるTGW6が植物ホルモンであるオーキシン(IAA)の配糖体を加水分解する際に、インドール環構造と相互作用して基質認識していることを明らかにしたものです。

TGW6の基質認識機構が明らかになったことにより、TGW6の特異的阻害剤の開発が加速し、迅速なイネの収量制御が可能になることが期待されます。

【論文の詳細】Akabane, T. et al. THOUSAND-GRAIN WEIGHT 6, which is an IAA-glucose hydrolase, preferentially recognizes the structure of the indole ring. Sci Rep 14, 6778 (2024). https://www.nature.com/articles/s41598-024-57506-z

図:TGW6タンパク質(クリーム色)と基質(ピンク色)の結合予測モデル 

【Event Report/開催報告】サイエンスアゴラ2023に参加して(2023年11月21日掲載)

2023年11月9日(日)に生命科学研究科の講義「科学コミュニケーション演習」の一環として、12名の大学院生がテレコムセンターで開催されたサイエンスアゴラ2023に参加しました。学生たちはいろいろなブースを見学しながら、どのようして展示者が一般の方にサイエンスの魅力をアピールしているのかを学びます。また、「ゲノム医療ってなんだろう!悲しむ人をつくらないために」というセッションに参加し、一般参加者や他大学の学生と交流を深めながらゲノム医療に関する議論を積極的に交わしました。

【学外イベント】東洋大学バイオレジリエンス研究プロジェクトメンバー、山東大学との合同ワークショップに参加(2023年11月21日掲載)

東洋大学バイオレジリエンス研究プロジェクトのメンバー5名が、2023年11月3日から11月4日までの日程で、山東大学青島キャンパスにて開催された「山東大学・東洋大学の極限環境微生物に関する合同ワークショップ」に参加しました。本ワークショップは、双方の大学が極限環境微生物に関する知見と研究成果を共有するための重要な場でした。

参加メンバーは、シンポジウムに加え、山東大学青島キャンパス内の施設見学にも参加しました。見学では、中国屈指の研究施設であるState Key Laboratory of Microbial Technologyを訪れ、最先端の研究設備を見学させていただきました。

また、本訪問では、今後の共同研究や学生の交換プログラムに関する有意義な話し合いが行われました。このような国際的な交流は、両大学間の学術的連携を深め、将来の共同研究に繋がることが期待されます。

今回の合同ワークショップは、極限環境微生物研究の分野における両大学の協力関係を強化すると共に、学術交流の架け橋となる有意義な機会であったと言えます。

今回の合同シンポジウムの記事は、山東大学のHPにも紹介されています。山東大学HPのNEWSサイトはこちら。

【受賞・表彰】赤羽根健生さんが日本作物学会の優秀発表賞を受賞(2023年10月17日掲載)

生命科学研究科生命科学専攻・博士後期課程2年の赤羽根健生さんが、2023年9月14〜15日に佐賀大学において開催された日本作物学会第256回講演会において優秀発表賞(口頭部門)を受賞しました。この優秀発表賞(口頭部門)は、講演会において優秀な口頭発表を行った若手・学生に贈られるものです。


受賞対象となった発表は「TGW6の遺伝的機能喪失とオーキシンを介したデンプン代謝の関係」で、イネの収量を制御する遺伝子として知られるTGW6の機能喪失がデンプン代謝に及ぼす影響を詳細に明らかにしたものです。赤羽根さんは、日本学術振興会特別研究員としてTGW6の機能喪失を再現する阻害剤の開発研究も行っており、研究のさらなる発展が期待されます。

優秀発表賞(口頭部門)を受賞した赤羽根さん(生命科学研究科生命科学専攻・博士後期課程2年、日本学術振興会特別研究員)

特設サイト立ち上げ(2023年9月28日掲載)

2023年9月28日より生命科学研究科特設サイトを立ち上げました。