食環境科学研究科のイベント・ニュースを掲載しています。
一覧の見出しをクリックすると該当のお知らせに飛びます。 詳細は各タイトルからご覧ください。
10月24日(金) 14:45(開場14:30) より、東洋大学朝霞キャンパス 2101教室(2号館1階)において食環境科学研究科主催 食の未来研究フォーラム「鉄紺のれん」を開催いたします。
本フォーラムでは、食環境科学領域で活躍する最先端の企業人や研究者(フロンティアサイエンティスト)を招聘し、 食育・栄養・衛生・文化等様々な観点から食にまつわる最先端の議論をし情報発信を行います。
今回は国立医薬品食品衛生研究所客員研究員 畝山智香子先生をお招きし、「ほんとうの「食の安全」を考える」をテーマに、ご講演をいただきます。詳細は添付の案内をご覧ください(画像をクリックするとPDFが表示されます)。
※学外者(本学教職員・学生以外)の方は、参加にあたってお申し込みをお願いします。定員に達し次第、お申し込みを締め切らせていただきます。参加のお申し込みはこちらからお願いします。
食環境科学研究科 食環境科学専攻 博士前期課程2年の千田 陸さんが、2024年9月18日に開催された令和6年度 日本食品分析学会において最優秀ポスター発表賞を受賞しました。この優秀発表賞は、日本食品分析学会において最も優秀な発表を行った発表者に対して贈られる賞で、千田さんは昨年度に引き続き2年連続で最優秀ポスター賞を受賞しました。
受賞研究の発表題目は「母乳中の希少オリゴ糖の構造及びその動態変化」で、ヒト乳中に含まれるミルクオリゴ糖の変化について、生後1週間目から1, 3, 6, 12か月までを経時的に変化する様子を詳細に捉えた初めての研究であり、子の成長と授乳タイミングの重要な時期に合わせて特定のミルクオリゴ糖が増加・減少する事を示し、それらの構造も明らかにしました。
食環境科学研究科博士前期課程2年の竹内美稀さん(井上広子研究室所属)が大阪公立大学(杉本キャンパス)で開催された、第71回日本栄養改善学会学術総会において、若手学会優秀発表賞(学生部門・口頭発表)を受賞されました。
演題タイトルは、「学童期の子どもにおける咀嚼回数と食・生活習慣および食への興味関心との関連」です。
本研究は、学童期の子どもの咀嚼数を客観的に測定し、咀嚼数と子どもの食態度や食への興味・関心について多角的に解析した研究です。
竹内さんの研究成果は、児童の咀嚼回数が食習慣や生活習慣を反映するバロメータとなる可能性を示したもので、多くの演題がある中、竹内さんの演題が高く評価され受賞となりました。
食環境科学研究科修了生の中村梨乃さんの在学時の研究を纏めた論文が、日本食品科学工学会 第71回大会においてFood Science and Technology Research Award Vol.29を受賞しました。この賞は、年間に掲載されたFood Science and Technology Researchの論文から2件に授与されるものです。
(名古屋で実施される予定の同大会授賞式は、台風の影響により中止となりました。)
論文名:Reduction in the bitterness of protein hydrolysates by an aminopeptidase from Aspergillus oryzae
掲載誌:Vol.29, No.1, 71-77, 2023
食のフロンティアから学ぶ食の未来への架け橋プロジェクトでは、食環境科学領域で活躍する最先端の企業人や研究者(フロンティアサイエンティスト)を招聘しご講演いただく等、最新の知見に触れる機会を提供しています。
今回はミリオンセラー作家の瀬名秀明氏をお招きし、「食と生命の未来 そこから広がる知能と身体の未来」というテーマでご講演頂きます。これからの「総合知」のあり方に触れつつ、とくに健康食品を取り巻く科学と認知バイアスの現場で生じている諸問題を手がかりに、私たちは今後どのようにしてよりよい科学のつきあいができるか、どのような科学的態度や知のあり方が食と生命の未来を豊かに切り拓いてゆけるのかをお話頂きます(講演の詳細は案内をご覧ください)。
開催日時等は下記になります。皆様のご来場、心よりお待ちしております。
〇開催日時
10月4日(金)15:00 (開場14:30)
〇開催場所
朝霞キャンパス 2101教室 ※キャンパスまでの地図はこちら
〇お申込みフォーム(学外者の方のみお申し込みをお願いします。学内関係者は参加自由です。席に限りがある場合があります。あらかじめご了承ください)
トビタテ!留学JAPANの第16期派遣留学生として、食環境科学研究科博士前期課程1年の山口愛梨さんが選出されました。山口さんが掲げる本留学のコンセプトは、「穀類で世界をつなごう」です。プラントベースの開発が進む欧米に1年間留学する予定です。
文部科学省が展開する「トビタテ!留学JAPAN」では、意欲と能力ある全ての日本の大学生や高校生が、海外留学に自ら一歩を踏み出す機運を醸成することを目的に、これまで多くの若者が世界に挑み、グローバル人材として成長を遂げています。第16期派遣留学生に決定した山口さんは、1年間かけて欧米に渡り、各国・各地域の食技術や食文化に触れ、プラントベースに関する知識や現状を学ぶ予定です。
以下、山口さんへのインタビューです。
Q1.なぜ、トビタテ!留学JAPANに挑戦しようとしたのですか?
高校生の時にも留学の経験があり、大学では自らの専門領域である「食」について海外で追求してみたいと考えていたとき、トビタテ!留学JAPANに出会いました。この留学制度は自由に留学計画を立てることができるので、今の私にしかできない留学が実現可能だと思い挑戦を決めました。
Q2.トビタテ!留学JAPANの派遣留学生に選ばれてどう思いましたか?
素直に嬉しかったです。倍率も高く、選考で出会った派遣候補生たちに終始圧倒されていました。しかし、東洋大学国際教育センターの方を初め、研究室のメンバーや教員に支えていただきながら、自分自身で考えた留学プランをブラッシュアップすることができたことが採択につながったのだと思います。また、自分の描いた理想はこの留学制度でないと実現しないという強い思いも持ちながら選考に挑んだのも大きいと思っています。
Q3.1年間の留学の計画を教えてください。
私の留学テーマは「穀類×プラントベース」です。主にプラントベース先進国であるEUとアメリカを拠点に、国を移動しながら留学をします。語学学校で英語での対話力を向上させ、企業、レストランでインターンを経験します。最終的な目標は、海外で大きく発展し続けるプラントベースの実情を学び、将来日本の食文化に還元していくことです。
※プラントベース:Plant(植物)とBased(由来)を組み合わせて作られた言葉で、植物由来のものを積極的に取り入れる考え方。
Q4.最後に、これから留学を目指そうと思っている学生へ一言お願いします。
今、少しでも留学を考えているなら、まずは誰かに話をしてみて下さい。私もダメ元で話した一言で話が広がり、今の今まで来ました。あなたがやりたいことの実現を手助けしてくれる仲間は必ずいます。まずは、自らの思いを言葉にしてみてください。
これからの「食」について、日本と世界の橋渡し役として、山口さんがグローバルに活躍できる人材に成長することを期待しています。1年間頑張ってきてください。
写真:決定通知を手に採択報告をする山口さん
生命科学研究科生命科学専攻・博士後期課程2年(日本学術振興会特別研究員DC2)の赤羽根健生さんの論文がScientific Reports誌に掲載されました。この研究は、同専攻の廣津直樹教授、食環境科学専攻の加藤悦子教授、および農研機構、理化学研究所、慶應大学、東京大学、立命館大学および株式会社CRYO SHIPとの共同研究によるものです。
論文のタイトルは「THOUSAND-GRAIN WEIGHT 6, which is an IAA-glucose Hydrolase, Preferentially Recognizes the Structure of the Indole Ring(IAA-グルコースを加水分解するTHOUSAND-GRAIN WEIGHT 6はインドール環を認識する)」で、イネの収量を制御するタンパク質として知られるTGW6が植物ホルモンであるオーキシン(IAA)の配糖体を加水分解する際に、インドール環構造と相互作用して基質認識していることを明らかにしたものです。
TGW6の基質認識機構が明らかになったことにより、TGW6の特異的阻害剤の開発が加速し、迅速なイネの収量制御が可能になることが期待されます。
【論文の詳細】Akabane, T. et al. THOUSAND-GRAIN WEIGHT 6, which is an IAA-glucose hydrolase, preferentially recognizes the structure of the indole ring. Sci Rep 14, 6778 (2024). https://www.nature.com/articles/s41598-024-57506-z
図:TGW6タンパク質(クリーム色)と基質(ピンク色)の結合予測モデル
2月16日(金) 10:00 より、板倉キャンパス第二会議室において食環境科学研究科中間発表会を実施いたしました。
博士前期課程1年生8名によるポスター発表を行いました。発表学生ははじめ壇上に立って5分間の短い発表(フラッシュプレゼンテーション)を行い、その後はポスタービューイングとなります。指導教員だけでなく、学部4年生も数多く参加しにぎやかな発表会となりました。
フラッシュプレゼンテーション(左)とポスタービューイング(右)
発表会を終えて集合写真
2月7日(水) 10:00 より、板倉キャンパス3101教室において食環境科学研究科修士論文発表会を実施いたしました。
博士前期課程2年生4名による発表で、学部の4年生そして大学院の2年間にわたる学びの成果を発表し、活発な質疑応答が行われました。
学生発表の様子
発表会を終えて懇親会の場に立つ発表者
11月24日(金) 14:45(開場14:15) より、白山キャンパス スカイホール(2号館16階)において食環境科学研究科主催「食の未来研究フォーラム」を開催いたします。
本フォーラムでは、食環境科学領域で活躍する最先端の企業人や研究者(フロンティアサイエンティスト)を招聘し、 食育・栄養・衛生・文化等様々な観点から食にまつわる最先端の議論をし情報発信を行います。
今回は総合地球環境学研究所の山極壽一所長をお招きし、「食の進化とコミュニケーション」と題して人類進化論的な観点から食についてご講演いただく他、食環境科学部 金賢珠教授より「トウガラシとわさびの食文化」と題して講演頂き、未来の食を考えます。
お申し込みはこちらより。お申込期限は11月21日(火)までとなっております。詳細は添付のチラシをご覧ください(画像をクリックするとPDFが表示されます)。
食環境科学研究科 食環境科学専攻 博士前期課程1年の千田 陸さんが、2023年9月20日に開催された令和5年度 日本食品分析学会において最優秀ポスター発表賞を受賞しました。この優秀発表賞は、日本食品分析学会において最も優秀な発表を行った発表者に対して贈られる賞です。
受賞研究の発表題目は「ベルーガ乳由来高重合度ミルクオリゴ糖の解析と経時変化」で、ベルーガの乳中に含まれるミルクオリゴ糖が出産から経時的に変化する様子を初めて捉えた研究であり、子の成長と授乳タイミングの重要な時期に合わせて特定のミルクオリゴ糖が増加・減少する事を示し、その構造も明らかにしました。
最優秀ポスター発表賞を受賞し受賞した千田さん(食環境科学研究科 食環境科学専攻 博士前期課程1年)
2023年9月28日より食環境科学研究科特設サイトを立ち上げました。