応用生物科学科
カリキュラムの特色
生命科学は地球上に存在するさまざまな生命現象を、分子、細胞、個体および環境レベルで探求する学問です。生命科学科では、必修科目、選択必修科目、選択科目というカテゴリーに分類された専門科目を一定単位数履修します。必修科目では、生命科学を学ぶ上で必要な基礎科目として、基礎化学、生物学、生化学、基礎分子生物学などを学びます。また、基礎的な実験手法、論理的思考および表現方法を習得するために、化学実験、生物学実験、生命科学実験を段階的に配置しています。4年次では配属された研究室で卒業研究に着手することで、主体的に研究活動に取り組む能力を養います。選択必修科目では、生命科学の科目を基礎科学・動物・植物・微生物の分野に分け、各分野を基礎から専門まで体系的に幅広く学び、さらに3年次以降は専門性の高い科目を配置しています。また、選択科目では必修科目や選択必修科目の内容を補完する生命科学周辺分野の科目を配置しています。これらの専門科目を履修することにより、幅広い視野をもって生命現象を探求することのできる人材を目指しています。
4つの専攻コース
応用生物科学科では、必修、選択必修、選択という3つのカテゴリーに分類された専門教育科目を一定単位数修得します。必修科目では、専門教育科目を学修する上で必要な基礎科目、基礎生物学、基礎化学、生化学、分子生物学などを学び、研究室に配属された後は卒業研究に着手します。選択必修科目では、3年次春学期まで各セメスタに学生実習を配置し、生命科学に関する基礎的な実験実習を行います。また、学生が興味を持ったバイオテクノロジー分野について専門的かつ系統的に修得することができるように、専門共通科目に加えて、動物を対象とする「応用動物コース」、植物を対象とする「植物資源利用コース」、微生物を対象とする「微生物利用コース」、地球環境の維持・修復を対象とする「生命環境コース」の4つのコースを設けています。選択科目では、必修科目、選択必修科目の内容を補完する科目を配置しています。1年次には、必修科目を中心に生命科学に関する基礎的な知識を幅広く学びます。1年次秋学期からコースを選択し、将来の目標に向かって基礎から応用まで段階的に学修します。コースは3年次から変更することも可能で、履修状況に応じたフレキシブルな学修体制を取っています。
応用動物コース
世界人口の爆発的な増加や、特に先進国で見られる超高齢社会への移行などに伴い、健康・医療問題がこれまで以上に大きな注目を集めています。「本コース」では、動物個体や動物細胞の生理や構造などに関する基礎知識を修得し、さらにそれらを応用するバイオテクノロジー技術を修得することによって、創薬、再生医療、予防・健康医療など多くのライフイノベーション分野に対応できる思考力、応用力と高い倫理観を醸成します。
植物資源利用コース
食糧問題や環境破壊などの社会問題に対し、我々が持続可能な社会を構築するためには、植物の有効活用が必要です。本コースでは、植物生理学、植物代謝化学、植物機能利用学、植物遺伝育種学、植物バイオテクノロジーの5科目を配置し、植物の優れた機能に関する基礎知識を学び、それを応用するバイオテクノロジー技術を修得します。これにより、環境ストレス耐性植物や多収量作物の開発といった農業・園芸分野で活躍できる人材育成を目的としています。
微生物利用コース
微生物は食品や医薬品の生産などの分野で利用され、再生可能資源、健康食品,環境分野などにおいても微生物の潜在的機能の利用が期待されています。「本コース」は、微生物の特徴や利用に関する微生物学、微生物利用学、環境微生物学、酵素工学に加え、極限環境に生息する微生物の機能や応用に関する極限環境微生物学を学ぶことにより、微生物に関する幅広い知識を身につけ、食品、医療、健康、資源などの分野に活かせる人材の育成を目的としています。
生命環境コース
人為改変による環境変化は、自然環境が持つ回復作用の速度を大きく超えて、世界各地で環境問題やヒト健康問題が発生しています。「本コース」では、環境計測技術、環境生態系影響、環境浄化技術およびヒト健康影響を専門に学びます。また環境倫理学、生態毒性学、環境分子生物学、生命環境科学および生態制御学という必修科目を通じて、地球環境およびヒト健康の維持のために必要な先端的な学問研究を追求します。
※生命科学部応用生物科学科は2024年度から募集を停止しています。