2014年10月9日
2014年10月9日
大学院「学際・融合科学研究科」および「バイオ・ナノエレクトロニクス研究センター」は、オマーンの王立大学であるサルタン・カブース大学のサイエンス・カレッジ(College of Science, Sultan Qaboos University)と教育研究連携の協定を締結しました。
10月9日(木)に執り行われた調印式にはAli Al-Bemani学長など6名の訪問団が来日。
東洋大学川越キャンパスを訪れ、セレモニーに合わせて施設の見学などを行いました。
今年9月に、バイオ・ナノエレクトロニクス研究センターの研究者3名がサルタン・カブース大学において「ナノテクノロジー」に関する招待講演を行った後に、同大学から教育研究連携の申し出があったことを受け、検討の結果、教育研究連携を実施するという結論に到りました。
協定は教育、研究、研修における国際協力を目的とし、サルタン・カブース大学とバイオ・ナノエレクトロニクス研究センターおよび学際・融合科学研究科の教授・教員等の交流のためのプログラムを開発することと、お互いの来訪に対し、適切な支援の提供を保障するものです。また、両者の大学院生や若手研究者が、研究やコース参加、インターンシップ・プログラムへの参加を目的として、双方のキャンパスを訪問することに関するプログラムを開発すること、などが盛り込まれています。
▲「バイオ・ナノエレクトロニクス研究センターβ棟」内の実験装置・機器等の見学を行う様子
調印後のディスカッションでは、大学院生・若手研究者・教員の交流プログラムによる共同研究の展開や、3年後に共著論文を発表することを協定の成果とすることなどが確認されました。
11月にはサルタン・カブース大学の技術者がバイオ・ナノエレクトロニクス研究センターのインターンシップ・プログラムへ参加する予定となっています。同センターによる同様のインターンシップ・プログラムは、過去にアメリカ、イギリス、フランス、オーストラリア、インド、カナダの大学から参加があり、プログラムによる成果により5名がそれぞれの大学より博士号を取得するなど、その実績が認められています。
さらに、インターネットを用いた「サテライト研究室」や産学連携を目的とした「バーチャルオフィス」の検討も行われる予定です。サルタン・カブース大学の訪問団は、この連携に伴いナノテクノロジーの環境分野への応用を進めたいと、今後の期待を述べられました。
<サルタン・カブース大学>
サルタン・カブース大学(Sultan Qaboos University)は、1986年に創立されたオマーン唯一の王立大学。首都マスカットに所在し、学生数は約16000名。QS世界大学ランキングにも入るなど、特に科学分野での先進的な研究教育が行われている。
農業・海洋科学、政治経済科学、教育、理工、法学、薬学・健康科学、芸術社会科学、科学、看護の9学部が設置されている。
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