開催のごあいさつ

しゃんしゃん傘イラスト©鳥取しゃんしゃん祭り振興会

世話人代表 田村純一(鳥取大学農学部)

第42回日本糖質学会年会を,2023年9月7日〜9日にとりぎん文化会館(鳥取県民文化会館)で対面開催いたします。コロナ禍は3年以上経過した今も終息の様子が見えず,2023年の年会開催に与える影響は予断を許しません。振り返りますと,2020年春に新型コロナウイルスが猛威を振るい始め,同年秋の39回年会は,誌上開催という異例の措置となりました。翌2021年の鹿児島年会はコロナウイルス流行の波に気を揉みながら,ハイブリッド対応というこれまでにない形式での開催となりました。そして2022年の大阪年会は,コロナ禍の終息が見えない中で完全対面となりました。

 私たちは試行錯誤しながら,この数年間に新型コロナウイルスとの向き合い方を考えてまいりました。オンラインでの会議や授業などは今まで考えたこともなかった手段ですが,わずかの間に多くの方々が新しい技術を体得し,今では日常茶飯事です。オンライン形式は旅費も時間もかからない長所を持つ反面,十分に意思疎通できないことにも気づきました。このような経験を踏まえ,鳥取年会の持つ意義や機能を再考し,対面形式で開催することと世話人会で判断いたしました。年会は参加者の出会いの場であります。発表の臨場感は若い方にはかけがえのない経験と自信につながるはずですし,対面でのフロア活動は欠かせません。

 このような状況を背景に,本年会の会期は3日間とし,会員の皆様の発表機会を十分に確保し,口頭発表(三会場),ポスター発表と,奨励賞受賞講演,優秀講演賞第2次審査,およびダイバーシティ推進講演を実施します。また,伊藤幸成先生と遠藤玉夫先生にレジェンド講演を賜ります。例年通り,関連の企業様には展示やランチョンセミナーを依頼し,懇親会やエクスカーションも復活させ,相互のコミュニケーションの場を最大限に提供できればと考えております。加えて,年会開催前日まで同じ会場で大会を開催される,日本キチン・キトサン学会との市民開放型共同シンポジウムを9月6日夕刻に開催することといたしました。あわせてご参加ください。なお,感染症の流行状況によってはオンライン開催への変更の可能性がありますことをお含みおき下さい。

 鳥取での年会が皆様の研究活動のご発展の一助となれば幸甚です。山陰・中国地方での初めての開催となります第42回日本糖質学会年会(鳥取)をお楽しみいただけるよう,世話人会の総力をあげて準備を進めてまいります。

🐫🐫🐫 Advisory board 🐫🐫🐫

北川裕之(神戸薬大・薬)中北慎一(香川大・医)灘中里美神戸薬大・薬)

保坂善真(九州大・農)前田 恵(岡山大・農)三上雅久神戸薬大・薬)

🐪🐪🐪 世話人会 🐪🐪🐪

(代表)田村純一(鳥取大・農)一柳 剛(鳥取大・農)伊福伸介(鳥取大・工)

佐々木紀彦(鳥取大・工)野上敏材(鳥取大・工)花島慎弥(鳥取大・工)