東京メトロポリタントーストマスターズクラブは、2010年8月に第1回例会開催の新しいクラブです。(Charter日は2011年11月21日)
次のような特徴があります。
1. 土曜日クラブでは全国で早い部類に入る、10時開始のクラブです。 12時前には例会が終わり、任意参加のランチに参加した場合でも13時前には終了します。 ショッピング、家族との時間、休日出勤など、土曜の午後の時間を有効活用できます。
2. 都心初の、土曜朝バイリンガルクラブです。 郊外ではなく、あえて定期で通えるエリアにターゲットを絞ることで、都心勤務のビジネスパーソンが交通費をかけることなく参加できるようになってします。また、都心地域在住者にも通いやすい立地となっています。
3.「どちらかというと英語スピーチメインでやりたい、でも日本語も時には必要」という方には最適な例会構成です。仕事上、英語でコミュニケーションをすることが多いけれども、母国語でも大勢の前で話すのは自信がないので基礎を同時に勉強したい。あるいは、日本語でのスピーチやプレゼンには経験・自信があるので英語にフォーカスを置きたい、でも英語だけでやるのは不安。といった方には、英語例会にやや比重を置いた東京メトロポリタンの例会構成はぴったり合うことでしょう。
4.日本語コミュニケーションを実践してみたい外国人にもフレンドリーなクラブです。例会外の各種連絡事項は、英語がデフォルト(共通語)となっています。第4・第5土曜日は、議事進行も全て英語です。そのため、生活や仕事でのメインの言語は英語、でも日本語での話し方も練習したい、とお感じの非日本語ネイティブの方にもフレンドリーなクラブ環境です。
5. 先生がいるのではなく、会員同士がお互いのスピーチのフィードバックを行うことで学べます。非営利団体のため会費も安く、続けやすいのが特徴です。
6. 何よりも、楽しく学ぶことを大切にしています! 例会後のランチ(任意参加)など、会員同士がお互いを知る機会も多くありますので、スピーチを学ぶだけでなく、仕事、年齢などを超えた仲間を作ったり、イベントなどを一緒に運営することで、社会人として必要なリーダーシップ力を同時に養うことができます!
トーストマスターズクラブは、「英会話教室」「英会話サークル」などとは違います。以下に詳しく説明いたします。
トーストマスターズの英語例会では、英語そのものを教えておりません。 英語「を」学ぶのではなく、英語「で」実践する場所です。
たまに、「トーストマスターズと英会話教室、どちらが英語が上達しますか?」と聞かれます。
実はこれに対しての明確な答えはありません。なぜなら、トーストマスターズの英語例会は日本語の例会同様、英語「で」のコミュニケーションを実践する場であり、英語「を」教わる場ではないからです。
言語を問わず、「コミュニケーター」としての要素を学ぶことができます。
当クラブでは、参加者全員が完璧なネイティブのような英語を使っているわけでは決してありませんし、それはこのクラブが目指すものではありません。 しかし、「国際的に伝わるかどうか」ということを常に意識して、スピーチの練習に取り組んでいます。
アジアやヨーロッパの、非英語圏の方が使う英語をお聞きになったことがあるでしょうか。いわゆる「アメリカ英語」「イギリス英語」とは、アクセントなどかなりかけ離れているかもしれません。しかし、彼ら・彼女らの多くは、「ツール」として英語を使い、臆せず自分の意見を堂々と話しています。 これは、日本にいる外国の方が日本語を話す時にも同じことがいえるかもしれません。これは、私たちが目指す「言語を問わずコミュニケーターとして上達する」のに近い姿ともいえます。
例え語彙が少なくても、多少のアクセントがあっても、どれだけ「伝わる」かということを、トーストマスターズでは大事にします。これは、国際的にも事実で、毎年一回行われる、世界中のトーストマスターズの代表によるスピーチコンテスト(World Championship of Public Speaking)でも、最近はネイティブスピーカーよりもノン・ネイティブのスピーカーが上位に行くことがよくあります。細かい文法よりもメッセージの伝え方、スピーチの構成、聴衆との距離の近づけ方や反応、声やボディランゲージの使われ方などに重点が置かれるからです。
日本語にしても英語にしても、文法や発音がおろそかでもいい、ということでは決してありません。ただ、もし「基礎知識はあるし読み書きはできるけれども、発音や文法の正確さに自信がないので話せない」という方がいらっしゃいましたら、「まずはコミュニケーションの道具としてそれぞれの言語を使ってみる」ことを、私たちはお勧めしています。
「会の趣旨には賛同するけれども、やはり私の英語力では足りないと思う」
もしも、英語で自己紹介が3分前後できる程度の英語力(自分で作文したものを読むのでもOK)をお持ちでしたら、まずは一度例会をご見学されてみてはいかがでしょうか。 「百聞は一見に如かず」あるいは「案ずるより産むが易し」かもしれません。
もし上記に当てはまらないということでしたら、バイリンガルクラブの中でもより日本語寄りなクラブや、日本語のみでスピーチを行う「日本語クラブ」も、選択肢として検討されてみてはいかがでしょうか。 最初はそのようなトーストマスターズクラブに入ってスピーチの基本を学び、その後、東京メトロポリタンと両方入る、あるいは東京メトロポリタンに移る、ということも可能です。母国語のスピーチは、簡単そうに見えて実は非常に奥深く、その分得るものは多くありますし、文法や発音以上に内容や構成、聴衆との距離などをより意識した練習がしやすい傾向にあります。 こちらから、東京メトロポリタンお勧めの他クラブ一覧をご覧になれます!
「プロの先生に手取り足とり教えてほしい」「1対1で自分の発音を矯正してほしい」
申し訳ありません、トーストマスターズではそのようなプログラムは提供しておりません。英会話教室やランゲージ・エクスチェンジなどの活用をおすすめします。
「日本人の英語は聞きたくない」「ネイティブが多い場所にしか興味はない」
すみませんが、トーストマスターズでは(誰かが誰かを教えるのではなく)「お互いに学び合う」という趣旨上、国籍や母語でメンバーを選ぶようなことはしておりません。 ネイティブの英語でないと×、という方には、ネイティブから1対1で習える英会話教室やネイティブの多いトーストマスターズ以外のイベントなどの活用をお薦めします。
トーストマスターズクラブは、いわゆる「話し方教室」「話し方セミナー」とは違います。大きな違いについて、以下に挙げております。
トーストマスターズではメンバー全員が「先生」です。
特定の先生から習うのではなく、お互いが良かった点を褒めるとともに改善点を提案し合います。「こうしなさい」というのではなく、「こうしたらもっと上手くなるのではないでしょうか」とお互いがフィードバックをすることで、一人のスタイルに合わせるのではなく、色々な人の意見を聞いて、そこから自分で取り入れたいと思ったものを選ぶことができます。
また、自分もフィードバックを述べる側に回ることで、教えてもらう側に一方的に立つのでは学べないような気付きや、コミュニケーション能力には欠かせない聴く力を養うことができます。
トーストマスターズは、「習うより慣れろ」。
上記をご覧になって、「やはりプロに教えてもらったほうが安心では」と思われた方もいるのではないでしょうか。
確かに、話し方のプロから見た専門的なフィードバックを得るならば、専門の先生に1対1で教えてもらうのが一番効果的でしょう。しかし、自分と同じような(話し方の専門ではない)一般の人の見方を数多く聞くことで、「自分の話し方が一般にどう見られているのか」客観的に見つめなおすきっかけになります。専門知識を習うよりも、何回も実践し、何回もフィードバックを受けることで、自然と人前で話すことに「慣れて」いく仕組みです。
また、話し方教室は一般的に、かなりの高額です。トーストマスターズのメンバーの現在の会員の中には、「金銭面で話し方教室は続かなくて、トーストマスターズをやってみようと思った」という方も数多くいらっしゃいます。また、話す機会についても、大勢の生徒さんがいる場では「話したいだけ話せなかった」という声も聞きます。
もちろん、上記が全ての話し方教室に当てはまるわけではないかもしれません。しかし、トーストマスターズは、「実践の場」を提供することに関しては金銭面・時間面での効率ともに、勝るとも劣らず優れています。会費月1,000円から、必ず1回は話す機会があり、さらに他のクラブにも足を延ばすことで、話す機会を自ら効率的に得ることができます。
トーストマスターズでは、総合的なコミュニケーションとリーダーシップスキルを学ぶことができます。
トーストマスターズでは、局地的なテクニックを教えることよりも、総合的なコミュニケーションとリーダーシップのスキルを伸ばすことを目指しています。
トーストマスターズのメリットにありますように、トーストマスターズで得られることは話し方の上達「だけ」ではありません。話し方が上達し、自分に自信が持てるようになった結果についても重視しています。自主運営をしているのも、組織運営というリーダーシップスキルを高める場を養うためですし、いわゆる「習い事」以上に、メンバー間の交流を促進しているのは、コミュニケーションの練習としての一面もあります。
トーストマスターズはマイペースで学べます。
特にグループレッスンの場合、「継続的に出席していないと乗り遅れてしまう」「周りよりも自分がうまくなっていないので不安を感じる」ということは、話し方教室以外でも習い事に共通する悩みかもしれません。
トーストマスターズは、回ごとにカリキュラムが決まっているわけではなく、自分の進めたいスピードで、スピーチや他のプロジェクトを進めることができます。たとえば、本人のやる気次第では毎回話す機会を得ることもできますし、逆に時間がない方は、月1回程度の参加でも効果を発揮することができます。
おけいこで「振り替え制度」があるように、トーストマスターズでも、もし自分のクラブの都合がしばらく合わない場合などは、会費が割安になる「休会制度」や、ゲストスピーチを募集している他のクラブに申し込んでスピーチをすることもできるなど、柔軟性にも優れています。
トーストマスターズにできないこと
ここまでお話しすると、逆に、「トーストマスターズでできないことは何ですか?」と聞かれることもあります。挙げるとすれば、
- 「毎回、自分よりも格段に優れたプロに教えてほしい」「手取り足取り教えてほしい」という方には、トーストマスターズのやり方はあまり相性が良くないかもしれません。
- 費やす時間は、多少トーストマスターズのほうがかかるのは事実です。非営利組織での自主運営であるため、イベントなどを含めた、運営の手伝いに関わることもあります。(しかしその分、得るものも多くあります!) ですので、「2週間で話し方を格段・確実に上達させたい」というようなご相談はちょっと難しいかもしれません。
いかがでしょうか? トーストマスターズに少しでも興味をもたれた方は、ぜひ例会をご見学ください!