第50回四国理学療法士学会の開催にあたり

第50回四国理学療法士学会 学会長

鶯 春夫

(徳島文理大学)

 時下、会員の皆様におかれましては、益々御健勝のこととお慶び申し上げます。

 第50回四国理学療法士学会を徳島県で開催するにあたり、ご挨拶申し上げます。

 昭和47年5月に徳島県で13名の四国4県の代表者が集まり第1回四国理学療法士連絡協議会が開催された後、同年7月に四国理学療法士会が設立され、同年10月に徳島県で第1回四国理学療法士研修会が開催されました。この四国理学療法士研修会は毎年テーマを変え、四国4県で順番に開催された後、昭和59年度の第13回から四国理学療法士学会に名称を変更しました。そして、令和2年度の学会が新型コロナウイルスの影響で中止となったため、今年度の本学会が第50回という記念すべき学会となりました。

通常ならば本学会は二日間開催されますが、今年度は一日目に第50回四国理学療法士会創立50周年記念事業を開催するため、本学会はハイブリッド方式で一日開催といたします。

 学会テーマは「雲外蒼天-理学療法士の未来像-」としました。我々理学療法士には今までも数々の試練があり、これからも大きな試練があると思いますが、会員が一丸となって努力することにより、その試練を乗り越え、明るい未来を期待したいからです。

 本学会では特別講演として日本理学療法士協会会長の斎藤秀之先生に「理学療法士の未来像」を、教育講演として日本理学療法士協会理事で参議院議員の小川克巳先生に「理学療法士に必要な職能活動」をご講演していただく他、一般演題はオンライン形式とし55演題を予定しています。

 第1回四国理学療法士研修会開催時には四国全体で僅か33名の会員しかいませんでしたが、令和3年3月末には愛媛県1,825名、香川県1,249名、高知県1,618名、徳島県1,250名、四国全体で約6,000名の会員数となりました。今や理学療法士の希少価値は減少しましたが、逆に数の力を持つようになりました。この力を十分に生かすべきと考えます。

 記念すべき第50回の本学会を盛況に開催し、明るい未来を築く礎にいたします。多くの会員のご参加をお待ちしています。