第6回シンポジウム
『ノリ養殖と沿岸環境』
『ノリ養殖と沿岸環境』
第6回ジョイントシンポジウム
「ノリ養殖と沿岸環境」
主催 日本水産学会水産環境保全委員会
沿岸環境関連学会連絡協議会
日時 平成14年3月2日(土)9:30~18:00
場所 東京水産大学 講義棟 大講義室(東京都港区港南4-5-7)
開催趣旨
日本人の食文化と切り離せない食材にノリがある。江戸時代初期に遡るその養殖は、生産技術上、また加工技術上不断の研究と改良を経て、拡大する市場の要請に応えてきた。しかし一方では、天然水域を利用するがゆえの様々な不安定要素と無縁ではなく、ノリ葉体の芽落ち、色落ちなどの専門用語がマスメディアに登場することも珍しくはない。2001年には、有明海のノリ不作問題が大きく取りあげられたが、近年、日本各地のノリ漁場でも類似する様々な現象が報告されていたことを考えると、むしろノリ養殖が沿岸という広域システムの環境指標的な機能を持っているかのような印象さえ与えるものであった。これには、ノリの生物生産が栄養物質の供給などの面で陸域の恩恵を受けている反面、埋め立てや汚濁などの影響を直接・間接的に受けるなど、沿岸共通の問題にさらされていることが背景にあると考えられる。
本シンポジウムは、ノリの生物特性、環境と養殖技術の関係などにみられる学術上の蓄積を基本的情報としたうえで、現在、各地の養殖漁場で起こっている問題について報告を受け、沿岸環境の変遷との関連を論議することはもとより、河川流域や沿岸における人間生活とのつながり、ノリ養殖と沿岸環境との調和まで話題にすることを視野に入れている。さらには、国民共有の財産である沿岸の利用・保全をどう捉えてゆくかなど、ジョイントシンポジウム懸案の課題について関連学会間の認識の共有を一層深められれば幸いである。
プログラム
<午前>
1. 開会のあいさつ 日野 明徳(日本水産学会水産環境保全委員会) 09:30-09:35
[座長:日野 明徳(東京大学)]
2. ノリの生物特性
能登谷 正浩(東京水産大学) 09:35-10:20
3. ノリの養殖環境と生産技術
工藤 盛徳(東海大学) 10:20-11:05
[座長: 能登谷 正浩(東京水産大学)]
4. 近年の生産傾向・問題点
有明海 川村 嘉応(佐賀県有明水産振興センター) 11:05-11:45
=== 昼食 11:45~12:30 ===
<午後>
瀬戸内海 真鍋 武彦(兵庫県立水産試験場) 12:30-13:10
伊勢・三河湾 伏屋 満(愛知県漁業生産研究所) 13:10-13:50
東京湾 関 達哉(元 千葉県のり種苗センター) 13:50-14:30
[座長: 灘岡 和夫(東京工業大学)]
5. 有明海沿岸陸域からの負荷特性について-筑後川をケーススタディとして-
古賀 憲一(佐賀大学) 14:30-15:10
=== 休憩 10分 ===
[司会:清野聡子(東京大学)・黒倉 壽(東京大学)]
6. 総合討論(1) -ノリ問題の地域性・広域性、ノリ養殖の指標性 他 - 15:20-16:35
コメンテーター:有賀祐勝(東京農業大学)
7. 総合討論-(2) - 沿岸環境の保全・管理とノリ養殖 他 - 16:40-17:55
コメンテーター:門谷 茂(香川大学)・山本民次(広島大学)
8. 閉会のあいさつ 石丸 隆(日本水産学会水産環境保全委員会) 17:55-18:00
懇親会(18:30~ 於:東京水産大学・大学会館1階ホール)