第18回シンポジウム
『流域から沿岸までの土砂動態が
生物生息環境に及ぼす影響を考える
-陸域からの海域への土砂供給変化に着目して-』
『流域から沿岸までの土砂動態が
生物生息環境に及ぼす影響を考える
-陸域からの海域への土砂供給変化に着目して-』
沿岸環境関連学会連絡協議会 第18回ジョイント・シンポジウム
「流域から沿岸までの土砂動態が生物生息環境に及ぼす影響を考える
-陸域からの海域への土砂供給変化に着目して-」
主催 沿岸環境関連学会連絡協議会
(土木学会水工学委員会/海岸工学委員会/応用生態工学会)
開催日 2007年5月19日(土)
開催場所 東京工業大学大岡山キャンパス 西9号館デジタル多目的ホール
申し込み先・問合せ先 塚本栄子(東京工業大学 灘岡研究室 秘書)
Email: tukamoto@wv.mei.titech.ac.jp
開催趣旨
沿岸域のみならず陸域を含む水域において、底質の環境は一次生産の基盤、分解の場あるいは底生生物の棲家として、極めて重要であるにも関わらず、生態系研究の中でもとりわけ未解明な点が多い対象である。特に底生生物の環境に直接かかわる土砂動態については、多くの課題が残されている。河川及び海岸の土砂動態の物理過程については主に土木工学の分野で研究されてきたが、その目的が主に防災及び利用にあったために、生物環境としての重要な粒径別(ウォッシュロードを含む)の土砂動態特性に関しては十分研究されていない。一方、我国の海岸の底質材料の多くは山地から河川を通じて供給されており、その動態を議論するためには、流域全体を視野に入れる必要がある。最も重要な課題は、河川の土砂が砂利採取やダム、堰によってせき止められた(ダム堆砂)ことによって生じる沿岸への土砂供給量の減少や粒径特性の変化が生態系に与える影響である。特にダム堆砂は、ダムの貯水機能を維持する上で処理しなければならない問題と同時に海岸浸食の根本的対策の観点からも、解決が急がれる課題である。ただし、そこには現状の河川環境への影響を含めた十分な検討が必要であり、細粒分(ウォッシュロード)の環境影響、河床材料の粒径変化、河床変動の防災上の問題など様々な検討課題がある。
本ジョイントシンポでは、流域から沿岸までの土砂動態が生物生息環境に及ぼす影響について、ダム堆砂を軸に、陸域からの海域への土砂供給変化が生態系に及ぼす影響に着目して、その研究の現状を把握し、今後の課題を明確にしたい。
プログラム
全体のまとめ及び質疑応答
開会挨拶 灘岡和夫(東工大) 5分 9:15-9:20
趣旨説明 田中昌宏(鹿島建設) 5分 9:20-9:25
PART1 流域土砂管理の課題(ダム堆砂を中心に) 司会:青木伸一(豊橋技科大)
1.土砂動態の変化が沿岸を含む流域環境に及ぼす影響
藤田光一(国総研) 25分+5分 9:25-9:55
2.ダムの目的とその管理とは?
天野邦彦(土研) 15分+5分 9:55-10:15
PART2 ダム堆砂と下流河川及び沿岸海域の環境との関係 司会:戸田祐司(名古屋大学)
3.堆砂放流の下流河川生態系への影響 (三春ダム)
矢沢賢一(三春ダム管理事務所) 25分+5分 10:15-10:45
4.堆砂放流のアユへの影響
田子泰彦(富山水試) 25分+5分 10:45-11:15
5.黒部川連携排砂による河川・沿岸域を含む流砂系への環境影響
角 哲也(京大) 25分+5分 11:15-11:45
6.堆砂放流の漂砂への影響(天竜川→遠州灘)
青木伸 一(豊橋技科大) 25分+5分 11:45-12:15
昼休み 60分 12:15-13:15
PART3 土砂動態及び底質環境の変化が生物環境に及ぼす影響 司会:清野聡子(東大)
7.筑後川感潮域における土砂動態の変化
横山勝英(首都大学東京) 25分+5分 13:15-13:45
8.有明海における底質環境の変化が貝類(タイラギ)に及ぼす影響
伊藤史郎(佐賀県水産課) 25分+5分 13:45-14:15
9.人為的な底質改善によるベントスの応答(ダム堆砂を用いた干潟造成)
石田基雄(愛知県水試) 25分+5分 14:15-14:45
10.ダム建設が沿岸環境に及ぼす影響-ナイル川の事例-
小松輝久(東大海洋研) 25分+5分 14:45-15:15
休憩 15分 15:15-15:30
PART4 総合討論 司会:田中昌宏(鹿島建設)
・ダム堆砂対策に向けての動き ・合意形成に向けての課題 ・研究 ・技術課題 ・海外の状況 Etc.
資料1-総合討論
資料2-底生生物の変化に見る河川生態系の変化
資料3-日本一の土砂河川(天竜川)
資料4-ローヌ川排砂
90分 15:30-17:00
閉会挨拶 (応用生態工学会より代表) 10分 17:00-17:10