第10回シンポジウム
『有明海生態系異変原因解明の到達点』
『有明海生態系異変原因解明の到達点』
第10回ジョイントシンポジウム
「有明海生態系異変原因解明の到達点」
主催 沿岸環境関連学会連絡協議会
日時 2003年12月13日(土)9:00 - 19:30
場所 熊本県立大学
熊本県立大学アクセス
バス:JR熊本駅―県立大 乗り換え約60分、熊本空港―県立大 乗り換え約50分
タクシー:熊本空港―県立大 約20分
JR利用の場合の場合は、熊本駅から豊肥本線に乗り換えてJR水前寺駅下車、JR水前寺駅よりタクシーで 10~15分(1,200円程度)、駅前にバス停ありバスで15~20分、日赤長嶺行き、または日赤長嶺、県立 大学の経由が表示されているバス 県立大学前または日赤病院前下車。
大学構内の駐車場は自由に使用できます。
(詳しくはhttp://www.pu-kumamoto.ac.jp/campus-information/outline/access.htm)
参加費 参加費;1500円(予稿集代金、会場運営費)
開催趣旨
開催主旨有明海環境異変の原因について今までに様々なことが述べられているが、まだはっきりとはせず、したがって環境回復の方策も定まっていない。環境異変の原因として疑われているのが諫早湾干拓事業である。ノリ不作等対策のために水産庁に設置された第三者委員会は、2001年12月に以下の見解を述べている。「諫早湾干拓事業が原因とされている有明海の環境変化の諸事象について、開門調査でその指摘の適否が検証可能か、との観点からその意義を捉えなおすこととした」として、検証すべき事象として6項目をあげている。
(1) 水質浄化機能の喪失と負荷の増大、(2)流動の変化(潮位、流速、流行)、(3)赤潮の増加、(4)貧酸素水塊の発生、(5)タイラギ、アサリ等の減少、生育不良および稚貝の斃死、(6)諫早湾の底質の変化(細粒子化、浮泥の堆積)と底生生物の減少。
その後この見解に基づいて2002年4月から5月にかけて潮位差20cmの短期開門調査が実施されて、報告書も公表されている。
2002年12月には沿環連第8回ジョイント・シンポジウム「諫早湾締め切りが有明海環境に及ぼす影響の検討」が開催されて、潮受け堤防による負荷の増大、貧酸素水塊形成が示され、さらに有明海における赤潮発生機構に関する見解も出された。
その後約1年が経過して、学会誌への投稿論文などで、有明海の潮位差を引き起こした要因についての潮受け堤防のかかわりやアサリ資源減少要因についてのいくつかの提案があり、有明海環境異変の要因解明は少しずつ進められている。
有明海の環境異変を回復するためには異変を引き起こした原因を解明しなければならない。本シンポジウムではこれまでに得られた知見についての話題提供と論議によって、環境異変の要因に迫ることを目的とする。
プログラム
挨拶と趣旨説明:佐々木克之・・・・・・・9:00-9:20
座長:灘岡和夫(東工大)
セッション1. 物理的諸問題
1) 宇野木早苗 「有明海の潮位・潮流の変化と諫早湾干拓事業」・・・9:20-9:45
2) 柳 哲雄(九州大) 「有明海の海水交換・栄養塩収支の経年変動」・・・9:45-10:05
3) 灘岡和夫(東工大)「潮汐・流れを中心とした有明海の物理環境に関する論点整理」・・・ 10:05-10:30
質疑応答 10:30-10:45
座長:中田英昭(長崎大)
セッション2. 化学的諸問題と赤潮問題
4)佐々木克之 「調整池による浄化機能の喪失とその影響」・・・10:45-11:10
5)岡村和麿(西海区水研) 「表層堆積物からみた有明海湾奥部及び諫早湾の底質環境」・・・11:10-11:35
6) 田中勝久・児玉真史 (中央水研) 「有明海湾奥部の環境変動に及ぼす浮泥の影響」・・・11:35-12:00
質疑応答 12:00-12:15
休憩 12:15-13:00
7)川口 修・山本民次・松田 治・橋本俊也(広大院生物圏科学) 「栄養塩競合から見た珪藻赤潮発生とノリの色落ちのメカニズム」・・・13:00-13:25
8)堤 裕昭(熊本県立大)「富栄養化が進行していない有明海における大規模な赤潮の発生メカニズム」・・・13:25-13:50
質疑応答 13:50-14:00
座長:風呂田利夫(東邦大)
セッション3. 二枚貝の諸問題
9)堤 裕昭(熊本県立大) 「有明海の干潟におけるアサリ個体群の衰退と底質中に堆積したマンガンの関係」・・・14:00-14:25
10) 玉置昭夫(長崎大)「有明海・橘湾の砂質干潟における貝類個体群凋落に及ぼす生物学的要因」・・・14:25-14:50
11) 関口秀夫(三重大) 、「有明海のアサリ漁獲量の激減:研究の現状と将来の展望」・・・
14:50-15:15
12) 逸見泰久(熊本大学沿岸域環境科学教育研究センター)「有明海におけるタイラギの大量死と養殖による死亡要因の絞り込み」・・・15:15-15:40
質疑応答 15:40-16:00
休憩 16:00-16:15
6. 総合討論・・・座長:灘岡和夫・佐々木克之・・・16:15-18:30
7. 終了・・・18:30
★参加される方へ・・・会場は広いため入場制限はありませんが、講演要旨集の印刷や昼食その他の準備もあり、このシンポジウムに参加されることをお考えのかた(実際に参加されなくなってもかまいません)は、ご面倒でもメールで佐々木(katusa@dia-net.ne.jp)へ11月25日までにご連絡いただけるよう、よろしくお願い致します。