行ける日と行けない日があると、学習の抜けが見えにくくなります
学校を続けて休んでいれば、欠席した範囲を確認しやすいことがあります。
一方、週に何日かは登校している、午前だけ出席している、別室で課題を受け取っているという場合は、本人も周囲も「ある程度は授業を受けている」と考えやすくなります。
しかし実際には、次のようなことが起きている場合があります。
説明を受けていない単元が途中にある
プリントは持っているが、授業で何をしたのか分からない
登校できた日は、その日の授業についていくだけで精いっぱいになる
欠席した日の課題と、現在の授業がつながらない
提出物を終えることが優先され、内容の理解まで届かない
テスト範囲に入っていても、習った感覚がない
「学校へ行ったか、休んだか」だけでは、学習の状態は分かりません。
どの授業を受け、どこが抜け、今の授業とどこでつながらなくなっているのかを見る必要があります。
欠席した範囲と、以前から分からなかった範囲を分けます
学校を休むようになってから成績が下がったとしても、すべてが欠席による遅れとは限りません。
休む前から曖昧だったところが、授業を受けられない期間に大きく表れた場合もあります。
反対に、以前は理解できていたのに、説明を受けなかった単元だけが抜けていることもあります。
同じ「分からない」でも、必要な対応は違います。
欠席したため、説明を受けていない
前の学年の内容がつながっていない
問題文が何を求めているのか捉えにくい
口頭では分かるが、式や文章にできない
家では解けても、学校やテストでは力を出せない
課題の量を見ただけで、始められなくなる
間違えることが怖く、手をつけられない
原因を「学校を休んだから」「本人にやる気がないから」と一つに決めず、実際の教材、答案、課題と、問題へ向かう途中を確認します。
どの順番で学ぶか、どこまで戻るかは、学年や欠席期間だけでは決まりません。現在の学習と進路に必要なところから考えます。
勉強の遅れが見えると、「休んだところを最初から全部やらなければ」と考えやすくなります。
けれども、すべてを同じ重さでやり直そうとすると、量の多さだけが先に見え、始める前に動けなくなることがあります。
今の授業を理解するために必要なところ。
定期テストや提出物に関係するところ。
高校受験、進級、卒業、その先の進路につながるところ。
それぞれは同じではありません。
現在できている部分まで戻る必要はありません。反対に、今の学年の教材だけを進めても、前の内容が切れていれば理解しにくいことがあります。
大切なのは、遅れている量を数えることより、どこから学びがつながるかを見つけることです。
「分からないところを教えて」と尋ねても、本人が答えられないことがあります。
これは、困っていないという意味ではありません。
授業を受けていないところ、以前から曖昧だったところ、課題として終わらせただけのところが重なると、本人にも境目が見えなくなります。
勉強の必要性も、遅れていることも分かっている。それでも、何を開けばよいのか決められない。
その状態へ「まず自分でやってみよう」「分からないところだけ質問しよう」と言っても、質問する場所を選べません。
そのようなときは、教科名だけで考えず、今使っている教材や答案から学習の状態を整理します。
学校へ行きづらいかどうかにかかわらず、何を勉強すればよいか決められない状態については、勉強のやり方がわからない中学生・高校生へでも詳しく説明しています。
継続指導を決める前に、一度だけ状況を整理したい場合は、学習相談・学習セカンドオピニオンをご覧ください。
学校を休んだ日のすべてを、勉強時間にするわけではありません
学校を休んでいると、「その時間に家で勉強できるのでは」と思うことがあります。
しかし、学校へ行けない日が、元気に自由時間を過ごせる日とは限りません。
朝は動けない。
身支度をしただけで疲れてしまう。
学校へ行けなかったことを考え続けている。
昼になって、ようやく少し話せるようになる。
そのような日もあります。
昼間の学習は、学校と同じ時間割を家庭で再現することではありません。
本人が比較的動きやすい時間に、今できる量から学習とのつながりを作ります。
午前中、昼前、午後など、学校の時間帯に自宅で学ぶ方法については、昼間の家庭教師で詳しく案内しています。
午前中や昼前に一日の予定を一つ作りたい場合は、午前中・昼前に来てくれる家庭教師もご覧ください。
朝起きられない、体調によって動ける時間が変わる場合は、医療機関の方針を尊重しながら学習面を考えます。起立性調節障害のお子さまの学習支援もご覧ください。
学校を休んでいるお子さまは、勉強の必要性を分かっていないとは限りません。
遅れていることも、保護者の方が心配していることも、このままでは困るかもしれないことも、本人なりに分かっている場合があります。
分かっているのに動けないところへ言葉を重ねると、教材を開く前に、勉強の話そのものを避けるようになることがあります。
最初から長時間の授業や多くの宿題が必要とは限りません。
本人と会うこと自体が難しい場合は、保護者の方から学校課題やこれまでの学習について伺うところから始められます。
大きく変えることを急がず、次も話せること、次も教材を開けることを大切にします。
小学生・中学生・高校生では、先に確認することが違います
小学生では、学校へ行けないことだけでなく、計算、漢字、語彙、文章の読み取りなど、今後の学習につながる部分を確認します。
学年どおりに進めることを急ぐより、学習への負担を増やさず、中学校へ進んだ後に困りやすい部分を残さないことが大切な場合があります。
読み書き、計算、漢字など、特定の部分だけ苦労している場合は、発達特性という名前を先に決めず、実際に学習している様子を見ます。
診断の有無より、実際の学習場面から考えたい場合は、発達特性のあるお子さまの学習支援をご覧ください。
中学生では、学校課題、提出物、定期テスト、内申、高校受験が重なります。
すべてを同じ重さで追いかけるのではなく、今の学力、登校状況、志望校、入試までの期間を確認します。
欠席日数だけで、高校受験の可能性を決めることはできません。内申、当日の試験、学校ごとの選抜方法、本人が試験を受けられる状態かどうかを分けて考えます。
必要な制度や出願・入試上の条件は、在籍校や志望校の最新情報を確認します。
高校生では、欠席、単位、課題、進級、転学、卒業、その先の進路を分けて考える必要があります。
今の高校に在籍しながら立て直せるのか。
転学を検討する時期なのか。
卒業要件を優先するのか。
大学や専門学校への準備も並行するのか。
学校からの情報を確認しながら、目の前の課題と、進路に必要な学習を整理します。
通信制高校を検討している、またはすでに在籍している場合は、通信制高校・サポート校のお子さまの学習支援をご覧ください。
本人が学校へ戻りたい場合は、授業へ入りやすくする学習、定期テストの準備、別室登校中の課題などを考えます。
今すぐ戻ることが大きな負担になる場合も、家庭での学習、別室、教育支援センター、転学など、次の学び方を家庭・学校・必要な支援機関と相談できます。
学校へ戻る
別室や保健室を利用する
今の学校に在籍しながら家庭で学ぶ
別の学校や通信制高校を検討する
受験へ向けた学習を家庭で続ける
どの道を選ぶとしても、学ぶ力が残っていれば、その後の選択肢を保ちやすくなります。
今の状態を否定しないことと、未来をあきらめることは同じではありません。
なお、自宅で行った学習が出席として認められるか、成績へ反映されるかは、学校や状況によって異なります。教材、提出物、学習記録が評価にどう関係するかも含め、在籍校へ確認してください。
家庭教師だけで、登校や体調について判断することはできません。
困っていることに応じて、相談する相手を考えます。
すべてを家庭だけで調べ、保護者の方だけで決める必要はありません。
家庭教師は、学校や医療の代わりにはなれません。学習の様子を見ながら、学校へ尋ねたいことや、家庭で無理に抱えなくてもよいことを一緒に考えます。
保護者の方は、心配だから声をかけます。
お子さまは、分かっていることを言われ、責められたように感じることがあります。
保護者の方はさらに不安になり、言葉が増える。その繰り返しで、勉強の前に親子の空気が苦しくなることがあります。
学習面の一部を家庭の外へ出すことで、親子の会話を「勉強しなさい」だけにしない余地が生まれます。
家庭教師が親御さんの代わりに管理し続けることが目標ではありません。
本人が今の状態を少しずつ理解し、次にすることを自分でも選べる方向へつなぎます。
勉強を教えるたびに言い合いになってしまう場合は、親が教えると喧嘩になるご家庭へもご覧ください。
保護者の方自身が限界に近いと感じている場合は、親が限界になる前に、勉強を家庭だけで抱え込まないためにもご覧ください。
まず一度相談する方法と、継続して学ぶ方法があります
すぐに家庭教師を始めたいご家庭ばかりではありません。
今の学校や塾を続けてよいのか。
昼間に学ぶ方法が本人に合うのか。
通信制高校やサポート校を検討する時期なのか。
家庭で何を優先すればよいのか。
まず一度、第三者と一緒に今の状況を見直したい場合もあります。
継続指導を前提とせず、教材、答案、学校課題、学習と進路を確認したい場合は、不登校の学習相談・セカンドオピニオンをご覧ください。
継続指導をご希望の場合は、相談時に共有した内容を、実際の訪問指導まで同じ家庭教師が引き継ぎます。
地域ごとの詳しいご案内があります。
曜日、時間帯、移動距離によって対応状況は変わります。対応地域もご確認ください。
最初のご連絡では、次の内容を分かる範囲でお知らせください。
お子さまの学年
お住まいの市町村
現在困っていること
希望する曜日や時間帯
詳しい成績、学校名、診断名、これまでの経緯を、最初からすべて書く必要はありません。
登校状況、生活リズム、学校課題、これまでの学習、進路について伺います。
本人が家庭教師に会うことを嫌がっている場合は、最初は保護者の方だけでも構いません。
教科書、学校ワーク、プリント、答案など、現在使っているものを確認します。
新しい教材を先に増やすのではなく、今あるものから学習の状態を見ます。
指導内容、曜日、時間、料金、本人の気持ちを確認し、ご家庭で検討してください。
初回相談の場で、契約を決める必要はありません。
料金・交通費について詳しく見る
最初は保護者の方だけでご相談いただけます。
知らない人に会うことが不安なのか、また勉強を強制されると思っているのかによっても違います。本人と会う前に、保護者の方だけで教材や今後の進め方について相談できます。
ご相談いただけます。
最初から大量の課題を求めるのではなく、今の状態でどのように学習とつながれるかを考えます。
学校復帰だけを前提にはしません。
本人が戻りたい場合は学習面の準備を考えます。今すぐ戻ることが難しい場合は、家庭で学習を続けながら、次の進路へつながる方法を考えます。
学年、現在の学力、登校状況、内申、志望校、試験を受けられる状態かどうかを確認する必要があります。
大きな約束をするのではなく、学校へ確認することと、残された期間に優先することを分けて考えます。
診断や治療は医療機関へ、学校での配慮は学校へご相談ください。
共有された内容を踏まえ、学習面で実際にどこへ負担が生じているかを確認します。
発達特性のあるお子さまの学習支援
相談後に、進め方と料金をご家庭で確認してから決められます。お問い合わせや日程調整だけで契約が成立することはありません。
学校に行けていない。
行ける日と行けない日がある。
遅刻や早退が増えてきた。
学校の課題やテストが止まっている。
本人にも、どこから分からないのか分からない。
勉強の話をすると黙ってしまう。
家庭教師に会えるかどうかも分からない。
高校受験やその先の可能性を、今の段階で閉じたくない。
まだ状況がきれいに整理されていなくても構いません。
最初に、学校へ確認すること、家庭で整理できること、今の学習で見た方がよいことを分けます。