本校は田辺市街地より約キロ北西の芳養川上流にあり、総面積19.6k㎡、人口が1504人(令和6年1月末現在)の上芳養地区のほぼ中央に位置する。
校区は、石神、小恒、古屋谷、東郷、西郷、日向の地区からなっている。全世帯は、624戸(令和6年1月末現在)であり、他地域と比べて専業農家、兼業農家の占める割合が高く、早出しみかんや梅製品の名産地としても知られている。特に梅の生産に関しては、旧来からの田畑や山林を開墾して梅を植え生産高を上げている。田辺梅林として有名な石神地区では、大規模なパイロット事業が行われているが、平成22年度には、日向地域でも大規模なパイロット事業が完成し、広大な梅畑ができ地区の様相も一変している。一方、平成27年度には南部・上芳養の梅システムが「世界農業遺産」に登録されるなど、地域の梅産業を基盤とした力は大きい。
また、近隣にある日向保育所や上芳養中学校へは児童のほとんどが卒園、進学することもあり、保小中の連携も容易に図ることができる。さらに、旧校舎跡地には、知的障碍者福祉施設である「第二のぞみ園」も建設されており、障害を持つ方々との交流も図っている。
現在の校舎は、平成13年3月に上芳養3334番地に完成。鉄筋コンクリート造り2階建て、延べ床面積2,930㎡で十分体育活動ができるほか、社会教育の分野でも広く活用されている。また、同時に給食共同調理場が併設され、上芳養、中芳養の小中学校4校分の給食を調理している。校舎は、木をふんだんに使用しているため温かい感じがし、教室も一方向に並んだシンプルな配置で、風通し、日当たりともによく快適な教育環境となっている。
保護者や祖父母の多くが農繁期以外は比較的生活に時間的なゆとりがあるためか、少年野球の指導や応援に熱心に取り組んでおり、学校に対しても大変協力的である。
一方、子どもたちは恵まれた自然環境の中で、祖父母との3世代同居や地域での見守り等、人情味豊かな人間関係の中で明るく素直に育っている。そのため、何事にも真面目に取り組むことができる。
これらの環境の中で育つ子ども達が、これからも新しいこと、困難なことに積極的に挑戦し続ける粘り強さを身につけるとともに、主体的に判断し行動する力を育むこと等、今後の学校教育の中でも重要な課題であると考えている。