【創研ジオラボの創設の背景と目的 】
1. 地域における役割と設立の趣旨
地域密着の事業基盤:創研コンサルタントは秋田に根ざし、地元の安心・安全を守り抜く地域密着型建設コンサルタントとして事業を展開しています。
直面する地域課題:現在、秋田県は深刻な人口減少と技術者不足に直面しています。
創設の目的:この秋田を起点として、地質技術者不足という業界の課題を解決し、地域インフラの安全性と持続可能性を支えるための重要な役割を果たすべく「創研ジオラボ」を創設しました。
2. 地質技術分野における3つの主要課題
インフラ整備や防災において地盤を正確に評価する「地質技術者」は、複雑な地形・地質を持ち自然災害の多い我が国において、設計・施工の根幹を支える存在です。しかし現在、この技術分野は以下の構造的な課題を抱えています 。
1)地質技術者の慢性的な不足
少子高齢化、地学教育の減少、就職先の多様化などが重なり、全国的に地質技術者の絶対数が不足しています。
特に地方における不足が顕著であり、インフラ整備における品質確保や確実な履行への影響が懸念されています。
2)専門技術の継承における停滞
経験豊富なベテラン技術者の引退が進む一方で、若手技術者の育成が十分に追いついていません。
特に、野外での観察と判断を要する「地表地質踏査技術」のように、代替が困難な高い専門性を持つ実務技術の継承が課題となっています。
3)体系的な学びと研究環境の不足
地質分野における技術向上のためのOFF-JT研修プログラムが、国内で十分に整備されていない現状があります。
地方の実務環境においては業務効率や個別の調査目的が最優先されるため、ボーリング調査などで学術的に貴重な発見があっても、それを検証し学会等で公表する機会に恵まれません。
この研究・発表の機会の少なさが、専門技術者のやりがいの低下を招き、業界自体の魅力を損なう要因の一つとなっています。
3. 創研ジオラボの取り組みと展望
地質技術者が有する知見や経験は、社会インフラの安全性を担保するための不可欠な基盤です。
創研ジオラボは、これらの「人材確保」「技術継承」「研究環境の提供」に向けた具体的な仕組みを構築し、技術者がその能力を十分に発揮できる環境を整えます。これを通じて、地域のインフラ品質と安全性を高め、持続可能な社会の実現に寄与してまいります。