医療福祉制度比較論
- この講義は,岡山大学大学院ヘルスシステム統合研究科博士前期課程の1年次必修選択科目です。
講義目的
講義目的
- この講義の目的は以下の通りです。
- 医療サービスの特殊性を踏まえ、医療システムの検討視点を理解すること
- 医療システムの国際比較を通じて、日本の医療システムの性能やあり方を理解すること
講義概要
講義概要
- そもそも医療サービスに対して国が介入する必要性はどこにあるのでしょうか?このことを理解するためには,医療サービスの特性を理解しなければなりません。医療サービスの特殊性を踏まえ,国家介入の必要性が理解されたとしても,次に検討しなければならないのは,「どのような領域にどの程度までどのようにして国家は介入するべきか」という検討が必要になります。
- こうした国家の医療への介入の度合については、国家が持つ価値観が大きく関わってきます。そして,その価値観には当然,国家の歴史や文化といったものが関わってきます。
- この講義では,医療システムが各国によって多様であることについて,理論的な枠組みのなかで整理をしていきながら,医療システムのあり方を検討していきます。また,先進国各国の医療福祉制度の概要やデータ比較を行いながら,日本の医療システムについて客観的に分析し,これからの医療システムの方向性について検討していきます。
参考資料
参考資料
- 厚生労働省「医療保障制度に関する国際関係資料について」
- OECD Health Statics 2018
- OECD "Health at a Glance 2017"
- 前田由美子(2018年)「医療関連データの国際比較:OECD Health Statics 2018を中心に」日本医師会総合政策研究機構ワーキングペーパーNo.415