GRIPSマーケットデザイン・ワークショップ(2012)

最終更新:2012年12月28日

第1回 GRIPSマーケットデザイン・ワークショップ

(The First GRIPS Workshop on Market Design)

日時と場所

日時:2012年12月29日(土曜日)

場所:政策研究大学院大学(GRIPS)

会場までのアクセスはコチラを参照下さい!

登録(受付は終了しました)

ワークショップ参加をご希望の方は,お手数ですが12月24日(月)までにこちらの参加登録サイトからお申し込みください.その際に以下の4つの項目をご記入頂きます.ぜひ多くの方々のご登録をお待ちしております!

  1. 氏名

  2. 所属

  3. Eメールアドレス

  4. レセプションの出欠(会費は男性3,000円,女性および学生は2,000円を予定)

プログラム | pdf new!

開場 9:15 - (1階:会議室ABC)

  • ワークショップが始まる10時直前は受付が混み合うことが予想されます.お時間に余裕のある方は少し早めにお越しください

  • 会場内の座席数にあまり余裕がございませんので,できるだけ詰め合ってお掛けください.ご協力お願い致します!

報告1 10:00 - 11:00 安田洋祐(YASUDA Yosuke) 政策研究大学院大学

  • マーケットデザインの理論と実践 ー 挑戦する経済学のフロンティア | スライド updated!

  • 【概要】 今年度のノーベル経済学賞を受賞して注目を集めるマッチング・マーケットデザイン.お金を使わずに,いかに効率・公平に人と人のパートナー形成やモノとモノの交換を実現するか? この実践的な問いに答えるマッチング理論の概要を,例を用いながら分かりやすく解説します.現実の制度設計への応用例を紹介すると共に,伝統的な経済学との関係についてもふれる予定です.

報告2 11:10 - 12: 10 小島武仁(KOJIMA Fuhito) スタンフォード大学

  • 研修医の「地域偏在」とマッチング理論 | スライド new! 論文

  • 【概要】 日本の研修医マッチングはアメリカ等で使っている方法(ゲールシャプレーアルゴリズム)を変更し,都道府県別に地域定員を設けた方式を用いている.このプロジェクトの目的は,この方式の問題点を指摘し,代替的な改革案を提示することである.まず都道府県別地域定員のもとでの現行メカニズムでは安定性が達成されず,また単純な改善案では耐戦略性が達成されなくなることを示す.さらに,都道府県別定員設定のもとでも安定性と耐戦略性を達成できるFlexible Deferred Acceptanceメカニズムとよばれる改善案を提示する.

特別報告 12:10 - 12: 30 和光純(WAKO Jun) 学習院大学 new!

  • 医学部「地域枠学生」の研修医マッチングでの扱いの論点について

  • 【概要】 日本の医学教育では、H22年より、地域医療の安定的確保という目的による医学部定員の増員が認められ、「地域枠」入学定員として割り当てられています。この制度で入学した地域枠学生は、卒業直後から一定年、当該地域の病院に勤務することになっています。本報告では、厚労省の12 月19日「医師臨床研修制度の評価に関するワーキンググループ(最終回)」において、地域枠学生の研修医マッチングでの扱いをどうすべきかについて議論された問題点をお伝えします。(報告資料は当日配布いたします。)

昼休憩 12:30 - 14:00

報告3 14:00 - 14:50 成田悠輔(NARITA Yusuke) マサチューセッツ工科大学

  • 制度設計は(なぜ)重要か? シカゴ市の特異な学校選択制度変更の検証

  • 【概要】 実験室や理論模型から離れて現実の制度に目を向けたとき、その細部の制度設計は本当に重要でしょうか?

  • 重要だとすれば、それはなぜでしょうか? 米国Chicagoで2009年に起きた特異な学校選択制の制度変更は、これらの問いに答えるための理想的土台を提供してくれます。その制度変更が生み出したデータが何を語っているか---進行中の分析を紹介します。そして、そこから一歩進んで、たとえば最近日本各地で相次いでいる学校選択制の「廃止」について議論するためには、「制度設計は重要か?」という問いをこれまでとは違った視点から捉えることが必要であることを明らかにします。

報告4 14:50 - 15:40 友枝健太郎(TOMOEDA Kentaro) ハーバード大学

  • タイプ別定員のある学校選択制度に対する理論考察 | スライド 論文

  • 【概要】 学生の多様性を保つため,人種・居住地区・収入などの異なるタイプの学生に対して,それぞれのタイプ別定員の下限と上限を設定する学校選択制度が広がりつつあります.こういった特殊な学校選択問題において,自然に定義される「安定な割当て」を見つけることはできるのか,できる場合にはどんな制度を使えば「安定な割当て」を達成できるのかという問いに対して,理論的結果を基に答えていきます.

休憩 15:40 - 16:00

報告5 16:00 - 16:50 川越敏司(KAWAGOE Toshiji) 公立はこだて未来大学

  • 学校選択制度におけるアファーマティブアクションの効果に関する実験研究 | スライド new!

  • 【概要】 学校選択制度の下でのマイノリティに対する優遇処置(アファーマティブ・アクション)が与える影響について、4種類の方策を理論・実験の両面から検討します。

報告6 16:50 - 17:50 糟谷祐介(KASUYA Yusuke) ノースウェスタン大学

  • いじめ問題に対処する学校選択制度設計 | 論文 new!

  • 【概要】 いじめ予防/介入へのマーケットデザインアプローチの枠組みを紹介する。前半は拙著 “Anti-bullying School Choice Mechanism Design”に基づき、学校選択制度といじめ対策プログラムが互いの効果を高め合う、補完関係にあることを論じる。その際ある種の教員評価制度が相乗の媒介として働く可能性についても言及する。後半はその後の発展に向けて、教員選択市場およびcyberbullyingについて予備的議論を展開する。

レセプション 18:00 -

  • 1階食堂スペースにて(軽食と飲み物)

レセプション

午後6時より,1階食堂スペースにて立食形式のレセプション(軽食と飲み物をご用意します)を開催致します.懇親会費は男性3,000円,女性および学生は2,000円を予定しています.お手数ですが,出欠をご登録の際にお知らせ下さい.大勢の方の参加をお待ちしております!会費はレセプションが始まる時に入り口の係の学生までお支払い下さい.

注意事項

  • 報告論文やスライドのコピーは配布しない予定です.必要に応じて各自ファイルのダウンロードをお願いします.

  • 当日は土曜日のため正門が使用できません.お手数ですが,裏側の南門からお入り下さい.(会場までのアクセスはコチラをご覧下さい)

  • 報告はすべて1階会議室ABC(壁を取り払ってひとつの部屋として使用)で行います.

  • 万が一ご参加頂けなくなった場合には,直前でも構いませんのでご一報頂ければ幸いです.

  • 当日の発表はすべて日本語になります.

お問い合わせ等

ワークショップに関してご質問などがございましたら,安田(yosuke.yasuda@gmail)までご連絡下さい.

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