CLOWN

TIARA

ロイヤルファミリーの証として、これまで様々な場面で披露されてきたゴージャスなティアラの数々。その歴史は古代エジプトにさかのぼり、生者から死者への敬意の印として王族や貴族のミイラに頭上に金のティアラが置かれたことが始まりといわれています。その後ギリシアに渡り細工師たちによって美しさに磨きをかけられたティアラは、最高位に位置するものに捧げられる、神性のあるものとされ神々に捧げられました。ギリシアの神々は、それぞれ特定の植物と結びつけられており、絵や彫像に表すときには頭上には、その神を象徴する植物のティアラが必ず冠されています。例えば月桂樹は芸術と詩の神であるアポロの象徴とされていました。今回、ヘッセン大公妃をはじめ、各国の妃が身につけたティアラをいくつかご紹介致します。

アリス・モード・メアリー(Alice Maud Mary)

ヴィクトリア女王とアルバート公の次女。

ヘッセン大公ルートヴィヒ4世妃。

グレース・パトリシア・ケリー(Grace Patricia Kelly)

モナコ公国の公妃。元アメリカ合衆国の女優。

写真:1967年グレースはモナコのコスチューム舞踏会にて。

ティアラは、元々ナポレオンの戴冠式でジョゼフィーヌが身に着けたのを機に広まりました。ジョゼフィーヌのティアラは、代々ヨーロッパの王妃に受け継がれモナコ公妃グレース・ケリーがつけたことでも知られています。