日本の国土のおよそ半分は積雪地域です。積雪地域では、建物周囲の雪の吹きだまりによる除雪作業量の増加や交通障害、通路などへの雪の吹き込みなどが発生し、建築・都市計画上の問題となっています。これら風が起因して発生する雪害対策のため、雪の飛散・堆積を予測する数値モデルの構築を行っています。
建物周りの吹きだまりの数値予測モデルの開発
CFDに基づき建物周辺の雪の吹きだまりを予測する数値モデルの構築。
※東北大学 持田教授、新潟工科大学 富永教授と共同研究
右は、ハイスピードカメラによる吹雪の可視化画像
※防災科学技術研究所雪氷防災センター新庄雪氷環境実験所根本博士、新潟工科大 富永教授と共同研究
Large-eddy simulationに基づく数値予測とCOSMOサイト@日本工業大学での野外観測
※東北大学 持田教授と共同研究
全球気候モデルによる将来予測を与条件として、メソ気象解析によりアジアの主要都市の将来の各種気候要素を推定し、温熱快適性の評価・適応策の検討を行っていきます。熱中症になど関わる夏季の高温だけとどまらず、豪雨、豪雪等、様々な極端気象へ展開する予定です。
※東北大学 持田教授と共同研究
都市・建築計画、設計といった実務の場で幅広く活用されることを見据え、大学等の各種研究機関や民間企業の研究所と共同で、現状の技術水準の整理や各種物理モデルや条件設定が予測結果へ及ぼす影響を系統的に整理し、ガイドライン策定を目指しています。
東日本大震災に伴う津波によって、防潮林が失われ、沿岸部の農地の風環境が変化した。宮城県南部の農地周辺の風環境や復興後の防潮林などが風環境及ぼす影響を把握することを目的として、CFDを用いて検討している。
※農研機構農村工学研究部門 小林博士、東北大学 持田教授と共同研究