今年度の活動

◆研究テーマ

経営分析のための基本的なスキルを身につけ、主に財務的な観点から戦略・組織の課題を発見し探求します。分析対象は企業のみを想定しているわけではありません。履修者の興味関心に応じて、国、地方自治体、大学、病院やNPO法人などを含めることもできます。

◆運営方針

【3年次春学期】

会計学や経営分析論の入門的なテキストを輪読します。使用するテキストは平易ですが、それに留まらず発展的な内容へと展開し、報告してくれることを期待しています。また、今後ビジネスマンの必須スキルになっていくであろうデータアナリティクスの分野にも少しだけ足を踏み入れます。

2024年度は、

(春学期)伊丹 敬之・青木康晴 . 2016. 『現場が動き出す会計-人はなぜ測定されると行動を変えるのか-』日本経済新聞出版社

(夏期集中ゼミ)向後千春・冨永敦子. 2007. 『統計学がわかる』技術評論社

向後千春・冨永敦子. 2009. 『統計学がわかる 因子分析・回帰分析編』技術評論社

を輪読します。

【3年次秋学期】

主にSDGsに関連することについてグループに分かれて課題を設定し、ゼミレポートを作成します。成果は、横浜市立大と大阪市立大との三大学インゼミ、早稲田大とのインゼミにおいても報告してもらう予定です。2023年度は、「人的資本と会計 」を大テーマとして各グループ独自の課題を設定しました。グループ1が「人的資本開示の好事例は財務的優位性に繋がるか? -グローバル食品メーカーと大手百貨店の事例分析 -」グループ2が「人的資本情報の価値関連性に 関する実証的研究 」です。

また、東証日銀見学、慶應ビジネススクールケーススタディ体験、コンサルティングファームによる実務ワークショップ(参考へのリンク)などを通じて興味関心の幅を広げてもらいます。さらに、公認会計士志望者には監査法人へのオフィスツアーを紹介しています。試験へのモチベーションを高める機会にしてもらえればと思います。

【4年次】

個人単位でテーマを選択し、ゼミ論文を作成します。個人の興味関心に応じて自由に研究することが可能です。

(1期生から5期生の卒論タイトル例)

「100 円ショップ業界の現状と今後」

「合理性に関わる意思決定」

「地上波放送と子供の競技人口割合に関する実証研究」

「日本のフィンテックの課題と展望―5つのタイプ別に見るフィンテック―」

「SNS 経由の購買効果について」

「日本の外食産業においてヴィーガンメニューの導入拡大は可能か」

「ミュージカルにおける配信事業に期待される効果」

「ベンチャー企業における企業理念の組織への浸透について」

「IFRSがもたらすソフトバンクのM&A戦略」

「ジェンダー思想の変容が及ぼすマーケティングへの影響」

「格安航空会社LCCが生き残る方法」

「コロナ禍における政策の分析」

「学業においてストレスがパフォーマンスに与える影響」

「任天堂が強い理由−財務分析から読み解くゲーム業界の現状−」

「チップ文化の国にもチャージ文化が受け入れられるべきではないか」

「日本企業におけるIFRS導入による透明性への影響について」

「地銀再編がもたらす地銀の持続的経営への効果について」

「人はなぜギャンブルに参加するのか」

「ゲームの事前評価・事後評価が株価に与える影響」

「馬券種別の傾向から考える回収率向上」

【これまでの進路・内定状況】

2022年度は2名が公認会計士試験最終合格しました。

2023年度は2名が公認会計士試験(短答式)に合格しています。 

アンダーソン・毛利・友常法律事務所、クレディスイス証券、デロイトトーマツコンサルティング(3名)、アマゾンジャパン、SMBC日興証券(投資銀行部門)(2名)、ジェーシービー、トレンドマイクロ、SCSK、トラスコ中山、フーリハン・ローキー(旧GCAサヴィアン)、あいおいニッセイ同和損害保険、すかいらーくHD、リクルート、損害保険ジャパン、JCOM、アクセンチュア、EYストラテジー・アンドコンサルティング、大塚商会、ボーンレックス、羽田空港サービス、群馬銀行、三菱UFJ信託銀行(2名)、三菱UFJ銀行、シグマクシス 、農林中央金庫、東京中小企業投資育成、りそな銀行、日本タタ・コンサルタンシー・サービシーズ、監査法人トーマツ(2名)、明治安田生命保険、JETRO、三井住友DSアセットマネジメント

2024年度:6期生10名+7期生7名