多摩青年会議所とは
2021年度スローガン
日々新たなり
~心をあらため、全てを新しく~
2021年度
第48代 理事長
新倉 将也
理事長所信
【はじめに】
私は多摩市で生まれ、多摩市で育ち、多摩市と共に今日まで過ごしてきました。
勉強はあまり得意では無く、母に「勉強しろ!」とよく言われたものです。そんな中で社会人になり他社での修業期間を得た後、22歳で父が経営する会社へ就くという人生を歩みました。
思い返してみると、見習いとして働いている中で、父のお客様に対する姿勢は「仕事」ではなく「商売」であったと感じています。
今では、学びとはそういう「モノ」なのだろうと思います。
私は人と繋がりを大事にしたいと常に思っていますし、私たちは必ず誰かと繋がり支えあいながら生活しています。ですが、特別な事がない限り、それを感じる事は難しいのではないでしょうか。
私が家族に支えられ、地域の方々に支えられ、JCI多摩の仲間に支えて頂いているように、この新型コロナウイルスの猛威が未だ衰えない中で、我々に何が出来るのかを常に模索し続け、地域の支えの一端になれるよう、邁進していく所存です。
【会員の拡大】
JCI多摩は、メンバー数の減少傾向にあります。それは、人口の減少や地域的な特徴によるものでしょうか。そうではないと私は考えます。会員の拡大が進んでいないのは、自らが心から楽しめていないからではないでしょうか。自らが楽しめば自ずと会員の拡大にも繋がると考えています。しかしそれがどうすれば広がっていくのか、また広げていけたとしても、一人がもつパーソナルエリアには限界がありますので、JCI多摩のメンバー全員で会員拡大に取り組まなくてはならないと考えています。
基本に立ち返り、私はJCI多摩のメンバーが情熱的にそして楽しく活動を謳歌している、その姿を観て頂くという事で、そのJCI多摩の良さや、魅力を発信する事で会員の拡大に繋げたいと考えています。
本年の私たちは、地域との絆の輪を広げながら、そして何よりも楽しみながら様々な事に挑戦していきます。
【次世代教育の必要性を知ってもらう】
多摩市は1971年に市となり、本年で市政50周年を迎えました。その一方で、JCI多摩も設立から47年目を迎える事から、多摩市とJCI多摩はともに歴史を刻んできたと表現しても過言ではないでしょう。
そして時代は2021年へと移り変わり、新型コロナウイルスの影響により、人との接触を避けて、社会的距離を保つといった事が強く求められるようになりました。そして感染予防の対策の一つとしてオンライン技術が注目され、企業や行政を中心にオンライン技術を取り入れた事で急速に普及しました。こうした様々な事がデジタルに置き換わる大変革を迎えようとしていますが、この変革は非常に多岐に渡り、食料を生産する農業や物流、医療やインフラ等、多岐に渡り現在では私たちの生活に欠かすことの出来ない分野にまで至っています。
しかし、大きな変革があった時には、その時代の流れというものに取り残されて行ってしまう人が少なからずいるものです。私たちはその時代に即した知識や手法などを、次世代を担う子供たちに提供したいと考えています。
【地域の絆と共に歩む未来】
多摩市の魅力の一つとして多くの緑や山々なども挙げることができますが、多摩市はニュータウン計画により、農地や森林などを、宅地や団地に置き変え、今日まで発展してきたという歴史があります。多くの人々が多摩市に住み、多摩市の人口は30年前に約14万人に達し、一定の人数を維持し続けてきました。
しかし、人口数は一定の一方、多摩市は少子高齢化が、他に例を見ない早さで進んでいます。少子高齢化による未来は、地域に根を張った産業や技術、知識の継承が困難になり、その結果、地域社会と地域産業が成り立たなくなる未来もあり得ると、私は思います。
JCI多摩は地域社会の根幹となる防災をはじめとする多様な、地域社会との交流を考えています。この多摩地域がもつ素晴らしい魅力や価値を、多くの方々共有することで、多摩市の価値が向上し、そして向上することで新たな市民の転入を促し、少子高齢化や地域に根を張った産業、技術の継承といった価値を次世代に継承していく可能性が向上すると考えています。
やはり私はこの地域とJCI多摩が、共に歩む未来を思い浮かべた時、新型コロナウイルスが流行する以前の様な、人と人が笑顔で手を取り合う賑やかな地域を思い浮かべます。JCI多摩もこうした健全な地域社会があってこそ活躍できるのです。
JCI多摩は人と地域が繋がる笑顔を取り戻し、絆と未来の橋渡しが出来る様な活躍をする事が、この時代に求められていると確信しています。
【結びに】
私にとってJCI多摩の理事長という責務を背負うということは大きな挑戦です。
現役の仲間たちに支えられ、そして諸先輩の方々に時に厳しく、そして優しく学びという機会を与えてくれたことに感謝しています。
受け継いできたこの絆の重さを感じながらも、その絆を絶やさぬように、素晴らしい仲間と共に、生きいきと活躍できるよう、務めさせて頂きます。
青年会議所の理念と目的
青年は理想に燃え、未来への期待を常に強く持っています。
希望に満ちた明るい豊かな社会、正義が行われる理想の社会の実現を心から熱望するために、
青年は次代の担い手として大きな責任を自覚し、新しい世界のための推進力にならなければならないと考えます。
青年のこの夢を実現するため、同じ理想と使命感を持つ若い世代の人々を広く共通の広場に集め、友情を深めつつ、
強く影響し合い、刺激しあって、“若さ”がもつ未来への無限の可能性を自分たちの手で効果的に描き出し、
“明るい社会”を目指して、青年の情熱から生まれる果敢な行動を結集すべく、組織された団体が青年会議所(JC-Junior Chamber)です。
「われわれJAYCEE(青年会議所会員)は、社会的、国家的、国際的な責任を自覚し、志を同じうする者、相集い、力を合わせ青年としての英知と勇気と情熱をもって明るい豊かな社会を築き上げよう」
との綱領は青年会議所の決意、行動理念と目標を明確に表現しています。
青年会議所の特性
青年会議所には、品格ある青年であれば、個人の意志によって入会できますが、20歳から40歳までという年齢制限を設けています。
これは青年会議所が、青年の真摯な情熱を結集し社会貢献することを目的に組織された青年のための団体だからです。
会員は40歳を超えると現役を退かなくてはなりません。この年齢制限は青年会議所最大の特性であり、常に組織を若々しく保ち、果敢な行動力の源泉となっています。
各青年会議所の理事長をはじめ、すべての任期は1年に限られます。会員は1年ごとにさまざまな役職を経験することで、豊富な実践経験を積むことができ、
自己修練の成果を個々の活動にフィードバックさせていくことができます。
青年会議所におけるさまざまな実践トレーニングを経験した活動分野は幅広く、OBも含め各界で社会に貢献しています。
たとえば国会議員をはじめ、知事、市長、地方議員などの人材を輩出、日本のリーダーとして活躍中です。