91.「らまだん祭り」

らんぞうです。

すっかりと春でございますね！

この季節、そろそろ衣替えが近くなってまいりますと、らんぞう毎年きまってこの時期には1ヶ月ほどラマダン（断食）に入るのを慣わしとしております。

もちろん宗教色は一切ございませんので、まあ要するに1ヶ月ダイエットをするだけのことなのであります。

秋から冬にかけて溜め込んだ・・

カレーパン、蒙古タン麺、中華料理、キムチ鍋、しゃり蔵などなど、カラダ（お腹）に溜め込んだ不要物（脂肪）を１ヶ月くらいで落とすわけですな。

落とすと言っても3～4kg程度ですから大した事ではないのですが、本当のところは夏のスーツ・パンツが入らないと困るので、この時期にシボらざるを得ないという訳ですわ。

ラマダン期間中は基本的に日中は1食のみ、それもお昼に玄米むすびとゆで卵を1個食します。

ただし夜だけは完全フリーといたします。やはりビールは欠かせませんので・・・（汗）。でもあとは簡単なおつまみくらいで済ませてしまいますよ。

不思議なものでココロがこの様に「苦行MODE－オン」になりますと、どうした訳か大して空腹感を感じなくなります。ココロの作用とはまた不思議なものでありますな。

さて、このラマダン月に欠かせないのが、特定保健用食品「伊右衛門 徳茶500ml」(サントリー)でございます。

なんでも「ケルセチン配糖体」とやらが、脂肪分解酵素を活性化してくれるのですと！

たかだかペットボトルのお茶なのではありますが、これを飲みながら「おー、今脂肪が分解されとるー！」「おおっ！まさに今お腹の脂肪が燃焼しておるー！」と自分に暗示をかけてあげますと、何やらどんどん脂肪が溶け出して、やおらお腹も凹んできた気がしてまいります。セルフ フラシーボ効果！ですな。

この「特茶ラマダン行」も大脳を通じてココロ（食欲）をコントロールする一例といえますな。

ところで、突然ですが、少し前にご紹介しました映画「セトウツミ」の とあるシーン・・。

「オレの良いところ10個言って！」と瀬戸（菅田将暉）に迫られた内海くん。

さんざん悩んだあげくに「動物好き・・・」と1つだけしか出てこない（悲）

というシーンがありました。

どんなに仲のよい相手であっても、良いところ10個はなかなか思い浮かばないものです。

ましてや自分の良いところを10個挙げよ！なんて言われたらもう絶対ムリ！

ほんと自分のイヤーな、嫌いなところは直ぐに いくつでも浮かんで来ますのにねぇ。

・・めんどくさがりだし、酒好きだし、目が悪いし、足は痛いし、腰は痛いし、自転車盗まれるし、午前３時病だし、家帰らないし・・等々、まぁ出てくるわ出てくるわ・・。

実は先日、勤務している会社の社員研修がございまして、そのプログラムの中で外部講師の先生が突如我々に与えた課題は・・

「今から自分の会社の良いところ ７０個！ ５分で挙げて！」

おおっ、まじか！70個も！？ 指名されると大勢の前で発表しなければならないので、皆必死で考えますよ。

えーと、んーと・・・良いところというとー・・。

・・社員が真面目（ワシ以外ね）、福利厚生しっかりしてる（たぶん）、商品は高品質（これはホントだな）、などなど・・

頑張って、何とか20個まで考えましたよ。やれやれ・・。

講師の先生（脳科学出身だそうで）のお話によると、

「自分の生活・生命に関わることで頭に思い浮かんでくる事柄は、大体がネガティブな内容である。逆にポジティブなこと、明るいことはめったに頭に浮かんでこない。」

・・だそうです。

うーん。たしかに新橋の居酒屋では会社の「グチ」や「ボヤキ」はあちことで飛び交っておりますが、上司や会社を褒めている話などは、ほとんど耳に入ってきませんものね。

その講師の方の解説では、

・・人間（動物）の脳の中で最も古い部分「扁桃体（へんとうたい）」には、もともと「死にたくない」「行き続けて生きたい」というプログラムしかないそうです。

なので何であれ自分の身に何かが起こると感じたときには、意識はこの原始脳の「扁桃体」にアクセス、そこで「扁桃体」は「死にたくない」プログラムを発動！

自分にリスクのあることから逃げなきゃ！→不安感

自分の身を危うくする存在は攻撃せよ！ →怒り

と、オートマチックにネガティブな事を大脳に想起させるシステムになっているそうです。

なるほど・・。

人間は（動物も）すでに生まれながらにしてこの不幸な感覚＝苦を感じるようになっておるのですなぁ・・。

なので、「自分の良いとこ10個！」ではないですが、明るい言葉、ポジティブな思考を積極的に意識的に考え、口に出すことによって、よい思考を直接「大脳」に意識的に植えつけて、扁桃体が発してくる不安・怒りの信号を逆にポジティブな方向にコントロールしてしまう！という方法が、この不幸な感覚から抜け出すのにはとても有効な手段なのでありますな。

まさにこのことは紀元前から伝わる例の「慈悲の瞑想」（metta）の効用に脳科学的な裏付けを与えているということに、改めて驚かされたことでありますよ。

自分の好きなところを考えるのは大変ですが、居酒屋の「好きなおつまみ10品」ならすぐに浮かぶんですけどね・・。

・・・まずは枝豆、それからポテサラ、とりもも（塩）、ギョーザと・・・。

おっと！せっかく食欲コントロール中なのに、お腹が減ってきてしまいましたよ。

（らんぞう）