89.「仏道流居合術 ベイダー卿Vsしゃり蔵 の巻」

らんぞうです。

以前、大胆にも「悪いことがあまり起こらない!」とつぶやいた事がございました。

でもまあ実際、生きておれば色々と良き事も悪しき事もあるわけで、都合の良い事ばかりなど起こりませんよ。はい。

要するに、悪い事が起こってもココロがマイナスの感情を引きずらないようにコントロール出来ると、次の日には殆ど忘れてしまうよー!というのが本当のところであります。

らんぞうも仕事でパソコンに向かっておりますと、それなりに肩が凝ったり、また報告書が思うように進まなかったりすれば、少しばかり「イラッ」としそうな時はございます。

そんな時にはちょいとお菓子を食して気分転換なんぞをしておりますよ。

最近のらんぞうのお気に入りお菓子は、会社の○井さんおススメ!

亀田製菓の「しゃり蔵」(シャリゾウ)

コンビニで100円で買える小さな一口サイズの煎餅(あられ?)でございます。

何が良いのかと申しますと、その「噛みごこち」もしくは「歯ごたえ」感がバツグンでなのですよ。

第一段で「パリッ」と心地よく噛み砕いたあと、第二段階では「ザクっ」もしくは「ゾリっ」というなんとも微妙なザラっした歯ざわりが残る不思議な米菓であります。

どうやらポイントは「うるち米」と「もち米」を両方使ってるところにありそうです。

ちなみに普段われわれがご飯として食している「うるち米」を原料としているのが「せんべい」、一方、「もち米」を原料とするのが「おかき」もしくは「あられ」と言うそうですが知ってました?

なるほど、二種類の原料=二段階食感がアタマの中にパリっザクっといい感じに響いて刺激を与えてくれるのですね。

いま発売中の季節限定「のりわさび味」もパリザク食感に加え、更にツーンとくるわさびの刺激に、しばし仕事を忘れるほど食べ続けてしまいますよ。(逆効果ですな。)

ただ「しゃり蔵」でリフレッシュできる程度のストレスならまだ良いのですけど、お客さま相手の仕事ゆえ、まれにココロが折れてしまいそうになる重ったい案件(クレーム)なんかもございますよ。

つい先日の出来事。

明らかにご自分の世界(妄想の)の中に生きておられる、初老の男性の訪問を受けました。

なんでも当社のスタッフ指導方針に疑念を抱かれたとの事で、ご自分の持論を語りに来られたとの事。一見してエキセントリックな風貌にらんぞう少し怯みながらも丁寧に対応いたしましたよ。

こういうヤバイ時はあーいやだ!とか、ついてなーい・・とか、ハァーといった暗い面持ちで溜息なんぞをついてしまいますと、これが次の良くない出来事の原因(業)になってしまうと考えていますので、極力ダークな気持ちが起きぬよう穏やかに接します。

しかしまあ大変な方だなぁと覚悟はいたしたものの、その予想をはるかに上回り、それはもう熱心に激しく、大声でとめどもなく話し続けられ、相槌以外には何も声を発することを許されずに結局4時間近くご指導?を賜わってしまいました。(泣)

で、そのバトル(ココロの)詳細をすこしだけ。

そのオッさんの理不尽で一方的な攻撃(口撃?)から自分のココロを防御すべく、

必殺技「慈悲の瞑想」(メンタリスト DaiGoさんもおススメ!)で防戦します。

意味不明な話を大声で話続けるオッさん。まあ一応クレームですので、こちらは防御一辺倒なのですが、それでも真摯に謙虚にお話に耳を傾けココロを動かさないように、ハイハイと相槌をうち続けます。

しかしそれも限界。

1時間を越えたころから自分のココロにムクムクとダークサイトが広がる気配がしてまいります。

こうなりますと攻防はオッさんとではなく、自分のココロに潜むベイダー卿とのバトルになってまいります。

ベイダー卿の容赦ないライトセーバーの攻撃をジェダイに伝わるフォース(えーと慈悲の瞑想の事です)で防御し続けますよ。

(らんぞうココロの声)

「何なん?このへんなオッさん!・・・でも、オッサンも幸せでありますように・・」

「うわ!オッさん前歯が無いから凄ごいツバかかってんですけどぉ!かんべんして!・・

いやいや・・でも幸せでありますように!」

「もう3時間過ぎてるんですけど・・ほんとマジヤバイんですけど!・・。あっ、でも幸せでいてくださいませ・・」

「なんか意識が遠くなってきた・・。遠くに聞こえるオッさんの声・・。みなさん今までありがとう・・幸せだったよパトラッシュ・・(パタリ)」

こんな具合にオッさんwithココロのベイダー卿とのバトルは延々と続き、4時間の後にようやく口撃?に飽きたオッさん。すっきりとした面持ちでお帰りになられましたよ。

(合掌)

そしてその日の飲み会。

やれやれー お疲れー!と、いつもの調子でビールをギューと頂きましたところ、

ん?イマイチ調子がよろしくない。

生ビール6杯しか飲めないなんて体調おかしい・・(飲み過ぎ)

結局ずーっと翌日まで、具合わるー・・が続いてしまいましたよ。(ただの二日酔い?)

一応は専守防衛に徹した結果、ココロの本土決戦はまぬがれたと思っていたのですが、実はやはり少なからずダメージを受けていたようですな。

そんなザラザラしたココロで、ただでさえ体にヨロシクないお酒なんぞを摂取した日には

その心身に対する破壊力はなるほど怖いもだのう・・と改めて得心いたしましたよ。

さらに申しますと、慈悲の瞑想でマイナスの気持を切り替え、引きずらなかったのはよかったのですが、

  1. ① おっサンにイラ!(マイナス)→オッサンも幸せにね!(プラス)

  2. ② ツバかかっとる!(マイナス)→でもまあ幸せでね!(プラス)

  3. ③ 意識がなくなる!(マイナス)→幸せだったよ!(パトラッシュ)?

このようにプラスマイナスと相殺?はしているものの、結局のところ既に「イラ!」っとたくさんの瞋り(いかり)の念を持ってしまっていたわけですな。

まあ言うなれば、ケガしてオロナイン塗って、またケガしてはオロナイン塗って・・をくりかえしておりますので、ケガが化膿してヒドい事にはなってはいないけれど、やはりココロは少なからずダメージを受けてはいるのですね。

じゃあどうすりゃええのよ!?と。

で、ここで「仏道流ココロの居合術」のお稽古が必要となってくるようであります。

先日のオッさんベイダー卿とのバトルでは結局、らんぞうは「イラっ!」としてしまったのですが、その「イラっ!」の「イ」のところで、ズバッとパシッと!「それ!瞋(イカリ)」と目にもとまらない速さで「SATI」(サティ=念=気付き=マインドフルネス)の刃で一刀両断(ラベリング)してしまうのですな。

マイナスの思いが発生する直前にその出鼻を挫く。まさに仏道流居合術の秘伝ともいえましょう。(ムリやりですみません。)

武術でいうところの、いわゆる「先(せん)を取る」ことに近いと言えないでしょうか?

空手でも居合でも、相手の動きの起こりが見えた瞬間、あるいは寸前に相手の動きの先をとってスパッと制してしまう技術のことですね。

まあ中々できるものではございません。

そしておそらく「仏道流居合術」の奥義は「イラっ!」の「イ」の起こり自体が起こる前にすでに勝っている状態。

居合では「鞘の内」(さやのうち)といいますね。

刀を抜く前にすでに争いにならない状態ですな。

常にココロをコントロールして、悪いココロが出てこられない、ココロが完成された状態。

仏道流居合術の奥義はもしかして「悟り」の境地に近いということでありましょうか。

武術でも仏道流居合術(sati)でも秘伝、奥義を会得する事は一朝一夕にはかないませぬのは道理。

コツコツ日々鍛錬・訓練。

終わることはないのですなあ。酒ばっか飲んでたらいかんのですよね。

(らんぞう)