8.『太極拳の原点』

投稿日: Feb 28, 2014 10:11:1 AM

今の自分の太極拳に迷いを感じている方は少なくない。

どうしたら、もっと上達出来るか。果たしてこのままで良いのか?

日本人は、相撲のような我が国伝統のものに対する感性は、多かれ少なかれ持っている。子供の頃から、何かしら見る機会があるからだ。

太極拳に関する感性はどうであろう?

ほとんどの皆さんが、大人になってから出会ったのではないだろうか。今では、中高年の健康維持促進に大きな役割を担っている。しかし、大人になってから感性を身に付けると云うのは至難の業である。感性を磨くのは時間もかかるし、何よりも良いものを見て学ばなければお話しにならない。それでは何が良くて、何が良くないか?その判断にも感性が必要なのだ。言ってみれば、感性が無いと云う事は、八方ふさがりに等しい。与えられたものに疑問をはさむ事も無いだろう。今、習っている事や勉強している事が本当に正しいことなのか、考えた事がお有りだろうか。

ここに一つの、基準が有る。

簡化二十四式太極拳のベースになっている、『伝統楊式太極拳』だ。

現在の太極拳の原型であり、もちろん武術としても優れた太極拳である。

しかし、楊式太極拳なら、どれでも良いと云うものではない。

ここでお薦めするのは、楊澄甫の直系の技術を今に伝える、傅清泉老師の太極拳だ。

この先生の伝統楊式太極拳は、世界第一級との定評が高い。

この太極拳を体感する事により、本来の太極拳がどんなもので有ったかを感じる事が出来、一つの判断基準が育つ筈だ。

正に、『温故知新』であり、真実はそこにこそ有る。