78.運慶展
みなさまごきげんよう、ペイペイのペイ子です。
11月はお出かけにちょうどよい陽気!
芸術の秋!!
木々の葉が色づく公園を歩き、博物館に行ってまいりました。
『運慶』展です。
運慶は、平安末〜鎌倉時代を生きた彫刻家です。『毘沙門天像』などがその作品として小さくのっていた遠い記憶。
その中では、「なんだかおそろしい形相をした人間でない人形の物体を木でつくった人・・・運慶」
展会場に足を踏み入れますと。
まず、人だかりの先に「仏座像」
仏師なんですね。
現れる立像たち!
運慶ワールドです。
大きさは2mをゆうに超えます。
それらが、薄暗い空間の中、光に輝き浮かびます。
童子たち!
子らしい丸い肉の表層や愛らしい衣装具の下したにも、どっかりとした塊とその安定がもれなく。
運慶の作品として現在判別されているものと父・康慶、息子快慶らと慶派と言われる時の仏師たちの作品などが37点展示されていました。
水晶を埋め込んだ玉眼はするどく、どっしりとした肉付きの体躯!踏みつけられた邪鬼の表情。
展会場に設置された作品はみな、迫力がありました。
迫力や力強さってなぜ感じるでしょう。
圧力、物質としての大きさ、色や質感?
展示作品の主だったものは〜3mの大きさと感じました。
肉付きが良く塊としての存在感は言うまでもありません。
仏教の世界に基づく衣装具、アイテムは独特の空気感があります。
物体に見下ろされると、もうそれだけで迫力がありました。
会場では、作品を360°みられるよう、あえてスペースや照明も配慮されていました。
ペイ子、ぐるぐる回ってながめました。
運慶の作品は胸の後ろ側(背中から頭頸部)のふくらみや、腰(左右どちらかに引いて重心を片側に置くといった)の安定は、後ろからみるとよく感じました。
(仏像展では時に、巧妙な光背が配置されているなど、後姿は鑑賞の対象にならないものもあります。何より作品が経年から保存状態や質や展示意図から、陳列にはその時々のベストがあるそうです。)
それに、装具や服飾品、立つ台座など、細部のすべての作業が均一に完成度がとても高かったです!
だから、言葉にならずとも説得力がありました。
プロの仕事!?
ペイ子の心の中は熱く盛りあがります!
それにしてもこの展覧会、大変な盛況ぶりでした。
東京国立博物館、金曜夜ですのに受付で30分まち。1作品に2つのキャプションをつけてお客の流れを誘導し。関連商品や限定グッズのお店は閉店間際に大混雑でおしくらまんじゅう。熱く盛り上がった心のペイ子は戦いの末クリアファイルを1枚手にしました・・・