こんにちは。らんぞうです。
日差しも暖かく、良い季節になってまいりましたね。
とは言いますものの、良い季節であろうが無かろうが、常にこよなくアルコールを摂取しておる私らんぞう、相変わらず日々新橋あるいは錦糸町あたりで酔うてはクダを巻いている典型的な「おじさん」ではございます。
そんな私には極めて効果のありそうな処方箋「おじさん仏教」という書籍が2016年11月発刊されましたよ。今日は少しだけその本のご紹介。
著者はそう、以前ご紹介した異色の僧侶「小池龍之介」氏でございます。
この本は実際に編集の方が街に出て、行き交うオジサン達に実際にインタビューをして聞いたリアルな「悩み」に対し、小池氏が仏教、特に原始仏教の教えを元に分析し、それに対する対処方法をご教授いただくという内容であります。
《目次より》
おじさんは悩ましい―街の声を聞いてみる
おじさんには「後悔」がつきものです
私は誰からも評価されていない
いっそのこと、部下に「幻滅」してみましょう
印象が薄いという特性を生かすためには
あなたの奥さまはなぜあなたを大切にしないのでしょう
母と妻とが非常に険悪な関係です ほか。。
うーむ。身につまされる切実なオジサンの悩み。
人ごとではございませんなぁ・・・。
思えば子供の頃は(大人になったら悩みなんて無くなるんだろーなー)などと勝手に思い込んでおりましたよ。
ましてや、オジサンになっている自分など想像すらできませんでしたけれど。
しかし思う思わざるに関わらず、いつの間にか月日はさらさらと流れておりました。
おかげで今では名実共に立派な?オジサンと相成りましてございます。(諸行無常・・)
という事で、かく言う私らんぞうも不安と後悔と怒りの尽きない不甲斐ない日々を重ねておりますよ。
明日の会議、売上悪いからどんだけ怒られるんやろなぁ・・(不安)
自転車盗まれてないかなぁ・・・(心配)
酔っ払って、またやっちまったなぁ・・・(後悔)
太極拳どうしてちっとも上手くならんのやろ!(怒) (やれやれ・・)
小池氏によりますと、これらの悩み=すべて「煩悩」だそうで、世間的によく煩悩は108個あるとか申しますが、実際は「欲」「怒り」「無知」の三つに集約されるんだとか。
坐禅・瞑想で自分の悩み=思考をありのままに観察して、どの煩悩に分類されるかをラベリング。「なるほど、このような事であったか。。」と自己認識する事(心髄観)によって、その悩みから開放される事ができるそうです。
しかし日々何かと忙しいオジサン達。そんな事やってらんねーよ!とお思いでしょうが、せめて知識としてでも理解していれば、ストレス=煩悩が発生した瞬間に「おっと!これは煩悩!」と気付けるだけでもココロは穏やかな方向に向かっていくようでありますよ。
オジサン同志各位! いつもの安酒の合間に是非とも一読される事をお勧めいたします!
「おじさん仏教」 小池龍之介著 徳間書店
(らんぞう)