51.九十九乱蔵

明けましておめでとうございます。

寒い日が続いていますが、皆様お元気でお過ごしでしょうか。

お正月からまた他愛もないつぶやきにお付き合い頂きありがとうございます。

さて私め「らんぞう」なる名前を勝手に称しておりますが、この名前、実は30年以上前から使用しておりまして、メアドやFNSのIDなどにも「ranzo」使っております。

まれに「らんぞう」って何?とか聞かれる時もございまして、一応いらん事とは存じますが、少しだけご説明させて頂こうかなと思った次第であります。

実はこれ、私が若かりし学生の頃、そう。。30年位まえに読んで大好きになった「夢枕獏」氏の伝奇小説「闇狩り師」シリーズの主人公「九十九乱蔵(つくもらんぞう)」から勝手にお借りしておるのです。

小説冒頭の主人公紹介シーン・・

『・・・3,168ccのディーゼルエンジンが、重い唸り声をあげていた。

そのランクルから降りてきた男の肉体は、その車と同等か、それ以上の量感を持っていた。・・・

身長、2メートル。体重、145キログラム。

その太い腕を包みきれずに、Tシャツの袖がちぎれそうなほど張っている。・・・

履いているのは、特注の、ダナーのワークシューズである。・・・

盛り上がった両肩の間に、太い首がはえていた。・・・

決して、ハンサムという貌(かお)だちではなかった。・・・

不思議に、人を落ち着かせる優しい光が、その瞳の中にある。・・・

年齢は、30代の半ばくらいであろうか・・・ 』

往年のプロレスラー、ブルーザー・ブロディ(懐かしい・・)張りのガタイと、中国拳法(架空の)円空拳と仙道(せんどう・・気功の源流)を駆使して、魑魅魍魎や妖魔を圧倒的なパワーで倒していく、心優しい大男。

またまた影響を受けてしまった若かりし私は、九十九乱蔵みたいになりたい!という一心で、いきなりガンガン筋トレを始めるは、車はランクル!は買えないので一応四駆(ビッグホーン)を買うは、野良猫を拾ってくるわ・・・(九十九乱蔵は肩にシャモンという名前の黒猫(実は妖怪猫又)を乗せています。)

自分自身の中国武術への憧憬も実は乱蔵さんがきっかけだったりするのですね。

そしてこの九十九乱蔵、「円空拳」なる武術で強敵と対峙するとき、やおら結跏趺坐をして瞑想に入るや、「仙道」の奥義「小周天の法」によって陽気(熱を帯びた気)を任脈・督脈に巡らせながら七つのチャクラを全開!丹田から爆発的な気を生み出すー!!という、まるで一休さんがとんちを繰り出す前にポクポクやる坐禅さながらに?エキサイティングなシーンは若きらんぞうの胸に焼き付いてしまいましたよ。

ちなみに「仙道」とは道教において不老不死の仙人になるための修行法だそうで、後にはその一部が健康法として「気功」と呼ばれるようになったのだとか。

これは是非とも小周天をマスターせねば!と思った私め、やおら気功教室に通ったりするほどのハマリようでございました。(やれやれ・・・)

しかしながら努力?の甲斐なく皆様のご存知の通り、齢を重ねた現在の私めはおよそ九十九乱蔵とは程遠い頼りなさ加減ではございます。

しかしながらハートの中身はまだまだ九十九乱蔵であり続けたいといまだに思っておりますよ!

(らんぞう)