夏目友人帳(伍) テレビ東京 深夜 1:30~
らんぞうです。
「ニャンコ先生」といえば、わたしらの世代は間違いなく「いなかっぺ大将」(古っ!)に出てくる愛川欣也さん(お亡くなりになりましたね。。)が声をやったあの猫の事なのですが、最近何やら我が家の小僧達が「ニャンコ先生」のくじを引いただの、「ニャンコ先生」のグッズが欲しいだの言うておりまして。。
てっきりリメイク実写版「シン・ダイザヱモン」庵野秀明監督で完全CG、大ちゃん巨大化!?と思いきや、「夏目友人帳」(なつめゆうじんちょう)なるアニメに登場する妖怪「妖(あやかし)」の事なのでした。
子供が見ているマンガやアニメにも稀に秀逸なものがありまして、この「夏目友人帳」もらんぞうも見たくなる魅力あるアニメでございます。
小さいころから妖怪がみえる高校生、夏目貴志(なつめたかし)が主人公。祖母レイコが残した「友人帳」を継いで、そこに名前を縛られた妖(あやかし)達に名前を返す日々を送りながら、さまざまな妖や人々と絆が深まっていく。。
元々原作は少女マンガという事もあって絵のタッチも繊細で柔らかく、緩やかな雰囲気で物語は進みます。妖怪もの?にしてはオドロおどろしさや怖さはあまりなく、人と人・人と妖の絆がテーマだったりして結構感動してしまうこともございます。
そもそも妖怪モノと言えば、もちろん昔であれば「ゲゲゲの鬼太郎」でしょうし、最近では「妖怪ウオッチ」、ジブリ物も「千と千尋・・」「もののけ姫」、トトロだって妖怪です。
妖怪モノは昔からなぜか人気で上げれば枚挙にいとまがありませんね。
ちなみに中国の歴史物と思って読んでしまった「封神演義」(ほうしんえんぎ)。アニメ化もされましたが、殷末期の殷周革命で、主人公の太公望と妖怪と仙人が入り乱れての大乱闘。全く収集が付かない妖怪物語でありました。。。
日本には古くから八百万の神や九十九神(つくもがみ)など、目に見えない(たまに見える?)存在を畏れ敬う慣習がありますね。「千と千尋・・」を観ても、日本では妖怪と神さま達の境界線はとても曖昧で、人と一緒で喜んだり悲しんだり怒ったりする、身近にいそうな不思議な存在。怖いながらも何だか惹かれてしまうのですね。
スリランカのある有名なお坊さんの本によると、大きな神社の偉い神様や小さい祠の地神さま、自然の中に住まう妖怪・精霊の皆様?もすべて、人や動物と一緒で生きている存在「生きとし生けるもの」。寿命もあれば苦しみもあるそうです。
ですから例え神社にお参りに行っても「お願い事」などしないで、手を合せたら「幸せでいてください」と念じてあげるべきなのだとか。。
ふむふむ。なるほど、来年の初詣は神社に行っても100円のお賽銭であれこれ不条理な?お願いをするのは止めようと思うらんぞうでございます。
妖怪も神様も皆様も幸せでありますように。
らんぞう