37.祭りとの遭遇

こんにちは、みなさん。局長の太極拳教室に通い始めて半年あまり。お教室の誰よりもぺいぺいな私、ペイ子と申します。

初夏の陽気すら漂う2016年5月GW最終日。太極拳練習を終えたうららかな午後、ペイ子は東京都台東区稲荷町にまいりました。

銀座線の稲荷町駅を降り、行き交う人の多い道すがら。立ち寄ったコンビニ内でのこと。

伏し目がちなペイ子の眼前に男の裸の尻が飛び込んできたのです。2つです。尋常ではありません。思わず顔を上げますと、尻の持ち主達は2人とも法被をまとい頬が上気していました。冷静に目を落とせば、2つの尻にはふんどしが締められていました。祭りのようです。

その後所用を終えた夕方、再び浅草通を行くと、いつもの神社の前が大変な人人人だかりでセイヤセイヤと掛け声が。よろける人、かついで進む人、高みに居て扇を振る人、歓声、時に怒声もあります。出店のリンゴ飴をかじる母子あり。外国の観光客あり。夕日の中、熱気ムンムン、その場は大盛り上がりです。

ここは東京。現代日本でございます。

特に神輿の周りは黒山の人だかりで、ペイ子の周りは撮影用の自撮棒、通称「セルフィースティック」だらけでございます。身動きがとれませんでした。

帰宅後ネットで調べたところ、いつもの神社は、「下谷神社」と言い、本日のペイ子は「下谷神社大祭」に遭遇したようでした。このお祭りは、なんと1000年以上の歴史があるとか、毎年交互に「陰祭り」(町会神輿の御渡のみ行う)と「本祭り」(本社神輿の御渡しを行う)があるそうで、今年は「本祭り」だったそうです。下谷神社様のサイトより情報をいただきました。

祭りは不思議ですね。その中にいると、自分が空間に溶け込んで一部になったように、時間の流れがその場の空気のままに自在なように感じます。こんな風に感じるのは、ペイ子に流れる血が日本人のものだからでしょうか。ペイ子の太極拳も、そんな風に体の一部で全部・自在になれば・・・

ペイ子