35.巻き爪、痛え!ったく!💢

今年の四月頃から、長く運動をしていると左足の親指の爪の左側が痛むようになった。家にあったゲンタシン軟膏(抗生剤入り軟膏)を塗って二三日すると回復した。私は稽古をする時は、爪が引っ掛かって剥がれるのを防ぐ為、子供の頃から爪は短く切る習慣をつけている。その時も、親指左側の爪が長くなって肉に当たっているのだろうと思い、きっちりとその部分を短く切って置いた。それ以降、毎月痛くなったり、ならなかったり、痛みとしてはノラリクラリといった感じで時が過ぎて行った。

八月の合宿では、同じ所が痛くなったがゲンタシン軟膏をつけて三四日もすると治った。ところが、九月の三日間の合宿が終わって痛み出した時、同じ様に薬を付けたが痛みも炎症も回復しない。大きく腫れ上がる様な事は無いが、少しも改善が見られない。二週間程過ぎた頃、致し方なく掛かり付けの整形外科に行った。

医師曰く「成る程、爪の端の部分の肉が赤くなってますね。炎症を起こしている。飲み薬の抗生剤を出して置きましょう。」

痛みの原因は追究してくれなかったが、抗生剤を出して呉れた。これは効果覿面で、二週間もぐだぐだしていたのが三日で治った。痛みが引いて数日すると、今まで赤く炎症を起こしていた所の皮膚が剥けて来た。まるで海水浴に行って日焼けした皮膚が剥けて来る感じと似ている。すっかり痛みも消えていたので、この際念の為、痛かった爪の部分を念入りに調べて見た。

「ったく、何てこった、べらぼうめ!」

爪の左側部分は90°程曲がり、今にも再び肉に圧迫を加える状況になっていた。90°に変形した先端が肉に刺さっていたのだ。そこからバイ菌が入り炎症を起こしていたらしい。

「これは、巻き爪か???」

「俺の巻き爪のイメージは、もっとクルンと丸みを帯びて曲がっている奴だったが・・・」

「この際、巻き爪ならキッチリ直そう。」

その日の内に、ネットで千葉県八千代市近辺の巻き爪治療をしている所を検索して見た。

もちろん、一般の整形外科で治療をしてくれる所も有った。巻き爪治療は色々なところでやっているのだ。整形外科、フットケアー専門店、整骨院などなど。自己治療用のワイヤーなどもネットでは売っていたし、素人治療の成功例も有った。しかし、ここは一番、専門家に治療して貰おう!と決心した。物事は信頼出来るプロに任せた方が早いからだ。ただし、病院でも巻き爪治療は、保険適用外治療なので自費になる。まづ、選択肢から整形外科を外した。だいたい整形外科はいつも混んでいるし、忙しい医師に巻き爪治療を任せるのは不安がある。私が選んだのは、京成津田沼駅近くにある「ふなき接骨院」。ドイツ式の巻き爪治療をしている。痛くない治療が、うたい文句だ。ここに決めた。

翌日、電話で予約を申し込んだ。当日の予約は出来なかったが、私の予定に合う日を予約した。

予約当日、予約時間の午後1時に行って治療を受けた。治療はうたい文句通り、全く痛くなかった。ドイツ式の治療はグラスファイバー製の特殊テープを爪に貼っての治療だ。30分ほどで治療終了。治療後、私の爪は平らに戻っていた。90°に曲がっていた爪の先端が現れ、先生が触らせて呉れた。とても鋭く尖っていた。そこを切り落としてくれて、治療が完了した。

治療費は、初診料とドイツ式治療を入れて¥5,800-であった。

次は、一ヶ月後にまたドイツ式の特殊テープの貼り直しで治療を継続する。

先生曰く、「巻き爪の本当の初期の段階なので、あと一回治療すれば治ると思います。」

「水の中に長く入ったり、激しい運動は治療のテープが剥がれる原因になりますので避けてください。」

私は大人しくしていた積りだったのだけれど、知らず知らずの内に激しい運動をしていたのかも知れない。家で風呂に入る時には、治療箇所が濡れないよう浴槽から足を出して入浴していたが、治療テープが2週間で剥がれてしまった。

翌日電話をしてちょっと早い再予約をした。予約当日見てもらうと、「ふぅ〜む。良くなってますね。これで暫く様子を見ましょう。」「爪は短く切らないでください。切るときは、直線に切って端を少し落とすように。」

綺麗に爪の掃除をしてくれて、治療が完了。この日の再診料は¥500−であった。

結局、私の巻き爪治療は結果的に2週間で完治した。

今は私の長女が私と入れ替わるようにして、ドイツ式巻き爪の治療に通っている。

「目出たし、目出たし。」である。

局長