一昨年あたりから二年続いて五月に我が家の玄関の窓側から大量の羽蟻が発生しました。調べたところ、これは「ヤマトシロアリ」と判明し、家の木部を食い荒らす事が分かりました。
築33年だからなぁ・・・。率直に「困った・・・」どうしよう?・・・。
出て来た羽蟻は毎回すぐに殺虫スプレーで処置しているのですが、二、三日続いて発生するので、かなり落ち込んだ気分になります。ハエや蚊は子供の頃から見慣れているのですが、羽蟻は馴染みがありません。しかも、大量発生です。シロアリの巣を全滅させなければ、毎年同じ現象が続いて行くでしょう。
「家の木部が全部食べられちゃうかも・・・」
しかし退治しようにも、シロアリの巣は床下や壁の中など素人にはとても手の届かない所にあります。真っ暗な床下にもぐり、苦労して巣を見つけ出しても、対面する相手はシロアリです。とても楽しい状況とは思えません。何をどうしたら良いかも分からないし、まして我が家の発生場所は玄関の壁の中のようです。手の届かない壁の中の巣をどう退治するのか想像もつきません。
毎年何回も庭の軒下に足長蜂が巣を作りますが、これは直接蜂用の殺虫スプレーを噴射すれば比較的簡単に巣を駆除する事が出来ます。巣が大きくならない内に女王蜂を殺せば完了です。一度気が付かないうちに巣が大きくなった事があります。その時はすでに成虫になった働き蜂が沢山いましたので、すべて退治するまでとても怖い思いをしました。蜂といえば、足長蜂は何とかなりますが、スズメ蜂は別格の危険度です。これは専門の駆除業者さんに依頼するしかありません。命の危険が伴いますから。
話をシロアリに戻しましょう。シロアリは命の危険まではないでしょうが、どう考えても素人には駆除方法が思い浮かびません。ここは多少費用がかかっても、信頼出来る専門業者を探して依頼する決心をしました。昔でしたら分厚いタウンページの電話帳で、業者を調べていましたが、今はインターネット検索で様々な情報がでてきますから、とても便利です。かと言って沢山の選択肢から、良い業者さんを見分けるのはとても難しいものです。以前依頼した事のある「くらしのマーケット」の業者さんに頼む事にしました。「くらしのマーケット」自体がその名の通り市場のようなもので、その市場の中に色々な職種の業者さんが競い合う業態になっています。いくつも有る「くらしのマーケット」のシロアリ駆除業者の中で、金賞受賞という業者さんがいました。金額は他よりも多少高いのですが、利用者の書き込みも誠実で仕事も丁寧との評判です。値段は50平米の消毒で¥65,000-です。一般的には10万~20万円の価格の業者もいると聞いてましたので、かなり良心的な価格設定だと思いました。いざ、工事予約をしようと思って申し込みページを見てみると、いきなり予約申し込みとなります。すぐに日にちと時間のすりあわせです。事前調査はありません。だから、この価格設定が出来るのでしょう。ただ、単純にあたまの中に疑問が生じます。
1.下見もしないで工事が出来るかどうか、分かるのだろうか?
2.たぶんシロアリの巣は玄関の下駄箱の後ろの壁の中だろうが、下駄箱をどかして壁に開口部を作らなければならないだろうか?
3.50平米を越えると追加料金を取られるのだろうか?
4.そもそも床下に入れるのだろうか?
5.駆除の季節やタイミングはあるのだろうか?
素人には様々な疑問や心配が心に浮かんで来ます。
とりあえず、業者さんとメールで数回のやり取りをして日にちを決めました。
工事当日、様々な疑問が氷解して行きます。
作業全般の私の感想です。
①完璧な段取りと手順
②完璧な作業
③完璧な説明(現場の状況をタブレットで見せてくれます)
工事完了から数日経つと、工事の報告写真と5年間の保証書が送られて来ました。料金は最初の提示額¥65,000-で追加料金などは一切無しでした。
当初抱いていた疑問もすぐに解消しました。
1.の下見無しで大丈夫か?ですが、大丈夫です。シロアリの駆除の様々な状況に対応する能力と自信があるからです。
2.の壁の中の巣なのに出来るのか?壁に小さな穴を開け、薬剤を注入していました。注入後は穴も綺麗に塞いでくれました。(こんな技があるのか!)同じく玄関の土間部分も薬剤注入です。(そこまでやるか!)
3.50平米以上施工すれば追加料金はかかりますが、シロアリ発生場所から50平米限定で施工してもらえば追加料金発生無しでした。
4.の床下に入れるかどうかですが、我が家は入れました。でもプロは入れても入れなくても何とかするんだろうなと思いました。
5.の駆除の季節やタイミングですが、プロはいつでもそこに巣食うシロアリを駆除できます。ただし、羽蟻の羽化が4月~5月ころなので発生前に駆除してもらうと良いと思いました。我が家は3月に施工出来ましたので、タイミング的には幸運でした。
「シロアリを退治てくれよう、もも太郎!」
隠居