196.『秋風五丈原 その後』

らんぞうです。


蜀の劉備亡き後、病に侵されてなお魏の老練軍師、司馬懿仲達を翻弄しつつ、ついに五丈原に薨じた

希代の名軍師「諸葛亮孔明」。


「三国志」といえば、らんぞう含めコーエーのゲーム世代前は「吉川英治」の小説でありましたな。


最終巻「五丈原」では、一人責を負いつつ死にゆく孔明、そして次第に衰退してゆく蜀の命運に、まさに

秋風ににた物悲しさを感じたものでした。


さてその孔明、五丈原に没したのち、なぜか渋谷に転生した!?というアニメ


「パリピ孔明」(全12話)


ま~た!フザけたアニメをやりおって…となかばdisってやろうじゃん!的なスタンスで観てみたのです

が・・・これまたらんぞう、思いのほか沼ってしまいましたよ!

ということですみません。またアニメネタ・・・です。


五丈原で没したはずの軍師孔明、なぜか若き日の姿で渋谷に転生。

そこで助けられた駆け出しシンガー月野英子の歌に感動した孔明、彼女を世界の歌姫にして、

「今世は歌を持って世界平定を目指す!」ため、軍師(マネージャー)となって様々な兵法、計略を駆使

して多くの困難、ミッションをクリアしていく。という逆転生モノであります。


特に三国志好きのマニア魂をくすぐるエピソード・ワードも上手く散りばめられておりますな。


第1話    「泣いて馬謖を斬る」、「三顧の礼」

第2.3話     「石兵八陣」、「兵法三十六計 無中生有」

第4話    「太史慈」、「孟獲」、「水魚の交わり」

第5話   「赤兎馬」、「文王と太公望」

第6話   「曹操の短歌行」、「姜維」と「趙雲」

第7.8.9話   「錦嚢の計」、「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや」、「関羽」と「張遼」

第10.11.12話  「士三日会わざれば刮目して相待すべし」、「草船借箭」、「赤壁」


特に最後のエピソード「草船借箭」は面白かった!


映画「レッドクリフ」でも草船で10万本の矢を魏軍から一晩で調達するシーンが印象的でしたけれど、

強敵ライバルのギャルバンド「AZALEA(アザリエ)」の渋谷路上ライブで10万本の矢ならぬ

「10万イイネ!」を獲得した孔明の奇策!うーむ、さすが名軍師殿!


さて・・考えてみますに・・

以前にも書きましたが(つぶやきNO.188)、基本的に「転生モノ」というのは・・

「今世はもう自分を諦めちゃったダメな自分だけど異世界に転生したらすごい活躍できるんだからね!」

という、現実逃避と自我、或いは慢に基づく煩悩をくすぐる設定ですが、この「逆転生モノ」は、


「異世界のすっごいスキルの持ち主がわざわざこの世に転生してくれて、これまた自分のために働いてくれちゃう!」

という、ことさらに都合の良い設定でありますな。


こう書きますと、何やらdisっているようでありますが、まんまとらんぞうの煩悩にヒットしましたな。

おかげで大会前にヒドく腰を痛めて套路もままならず悶々とした日々、気を紛らわさせて頂きましたよ。

腰のリハビリに良さそうなオープニングのダンス。

完コピできましたら、TikTokに「らんぞうの孔明コスプレでおどってみた!」動画アップします!

(ウソです)


さて、猛暑つづきのこの夏も朝晩は少し涼しさを感じる今日この頃。

暑さで寝るときは近付かなかったネコのポン太も、またくっついて寝てくれるようになりました。

リアル秋風ももう少し。


2022年8月 らんぞう