181.『煉獄のチャレンジャー』

10月ももう終わりです。

ついこの間まで暑い日が続いていたと思いましたら、いきなりのこの寒さ。

家では湯たんぽがわりにと、ネコのポン太の争奪戦が始まっておりますよ。


さて、前回のいーかげんな「あつあつタコ焼き」話を書いておりましたところ、これまたどーでもいい

アツアツ話を思い出しました。


とあるスーパー(コロナ前のおはなし)、ギョーザの試食をやっておりましたよ。

そこではデっかいギョーザをまるっと一個、試食させてくれるようで、らんぞうも良い匂いに誘われて、

順番待ちのジーさんのうしろで様子をうかがっておりました。


そのジーさん、ギョーザ屋のオヤジからほいっ!と渡された、見るからにまだジュージューいってそうなアッアッギョーザを何といきなりバクっ!一口で放り込みましたよ。

おいおい!それはヤバくない!?

らんぞう目を丸くして事の成り行きを見守っておりましたところ…

案の定そのジーさん、突如「か~っ」という奇声を発したとたん、目から大粒の涙、口からは滝のような?

ヨダレを流しながら悶絶し始めましたよ!

口に入れたものを出すわけにもいかず、消え入りそうな悲鳴をあげながら悶えるジーさん。

らんぞう込み上げる笑い(すみません)をグッと噛み殺しながら、しばしジーさんの激しいパフォーマン

スに見入っておりましたよ。


ジーさんがようやく焦熱地獄から解放されたころ、ギョーザ屋のおじさんが一言、

「チャレンジャーだねぇ~!」

この試食コーナー、何やら挑戦者求む!的な変な空気になりましたので、次のチャレンジャーになる気は

サラサラないらんぞう、となりのウインナー食べ放題バトル(ではない)コーナーに向かいましたよ。

…ホントどうでもいー記憶ですみません・・。


悶絶!といいますと、らんぞうも激辛で卒倒しかけた事もありました。

テレビでも激辛バトル的な番組をよくやっていますけれど、

ワシ、辛いもの結構平気だし~的な何のエビデンスもない自信をもっていましたよ。


ある時、新宿のとある韓国料理屋。

おっ、「おすすめ激辛チキン」(辛さレベル1~5)?

へーっ、まぁ…さほどの事はなかろうよ。

CoCo壱カレーの5辛くらいはいけたしね。と、たかを括って無謀にもレベル5をオーダーいたしました。


さて運ばれて来た真っ赤なチキン。

?なんでビニール手袋が付いてくるの?と訝しながらも、でもうまそーっ!

さっそく真っ赤なコロモ?をサクっ。ほう、中々いけるじゃん?…と思った直後、

ぬおぉ!ドカンと来たっ!赤い衝撃!(古っ、知らんやろなぁ)後から来るヤバいやつやった…。


開いた口はふさがらず、涙とヨダレが止めどもなく流れます。

ツレは大爆笑していますけれど、どうにも出来ずに体は完全にフリーズ。

全身に広がる激しいdukkha-dukkha(苦苦=肉体的苦痛)に悶えながら、しばらくは身じろぎひとつ

出来ませなんだよ。

なぜチキンにビニール手袋が付いてきたのかようやく理解いたしました。赤いコロモはハバネロでしたわ。

・・よもやよもやだ。(←使いたかっただけ)


ということであのThe Challengerジーさんを笑った報いを見事に受けたらんぞうでありました。



さて逃避キャンプも冬モード。

次はテントで、ほどほどの辛さのキムチ鍋、ほかほかウヰスキーお湯割りで、ぬくぬく煩悩鍋バトル

といたしますかね。


らんぞう

2021年10月