加藤先生は7月31日(木)に一時退院された。当初の入院予定が7月7日から7月21日までの2週間であったので、10日間の延長入院である。退院されてすぐに活動開始。以前から雑誌の執筆依頼が有ったのだ。
8月4日(月)夕方から2時間ほどの打合せ。『簡化24式太極拳』の上達のポイントを執筆する事となる。
その雑誌は今年6月に創刊された、太極拳雑誌【タイチライフ】。6月号の表紙は映画『太秦ライムライト』の主演女優山本千尋さんが飾っている。その表紙が上の写真である。彼女は世界ジュニア武術選手権大会優勝者。一般的には『長拳』と呼ばれている種目だが、みなさんご存知ですか?まるで忍者のように動きが早く、走ったり跳ねたりする中国武術。
【太秦ライムライト】の主演男優は時代劇切られ役で有名なあの『福本清三』さん。5万回切られた男。俳優になって55年間切られ続けた時代劇俳優さんだが、この映画ではついに主役を獲得。7月12日に全国ロードショー公開。
横道にそれましたが、太極拳雑誌【タイチライフ】6月号はその他に陳式太極拳の陳小旺老師などの記事も取り上げています。
8月11日(月)午後5時、試し書き原稿の内容確認と提供写真の打合せ。文章の打合せはスムーズに終了。文章も写真も最終引き渡しが8月18日(月)と決定。とすれば写真は、一日かけて起勢から収勢までの定式と過渡動作を撮影せねばならない。撮影監修は加藤先生でないとまずいと思うが、かと言って体力の落ちている今の加藤先生にそれを無理強いする事は酷だ。どうしよう😰
翌日、松村が加藤先生に撮影の事を打診するとあっさり『14日(木)なら大丈夫だよ。』との返事。正直ホッと胸を撫で下ろす。
8月14日(木)は雨。当日は東武線が不通で、加藤先生がお見えになった時にはすっかり疲労困憊の色。少し休んで頂いている間に、テスト撮影。表演服が角度によって色の出が変わるので、1時間程ライティングの調整をする。しかし、どうにもうまくいかない。時間もないので、撮影を開始する。
結局、千数百枚にのぼる撮影であった。その撮影の一コマが上の写真になる。入院治療で極端に体力が消耗され、喉の粘膜に副作用が出て声が出にくい状況の中、撮影中は集中力が高く、最後の一枚までしっかりと監修をされた。
8月16日(土)午後10時12分、9月号仕上げの原稿がFAXで入稿される。締切の2日前に原稿完了。凄いハイペースだ。
8月18日(月)午後5時。最終打合せ。時間に遅れは有ったが、何とか写真資料も出来上がり引き渡しを完了する。
加藤先生の記事は、『簡化24式太極拳』の1式から24式までの解説が掲載される。この雑誌は現在3ヶ月に一度の出版なので次回発売は9月26日の予定。9月号の内容は1式から12式までで、約10頁渡って掲載。結構人気の雑誌なので、書店でのご予約をお薦めする。
『簡化24式太極拳』後半の13式から24式までの掲載は12月号に掲載予定。
今回の仕事に対する先生の気力は凄かった。何故か? それは加藤先生が太極拳を深く愛しているからに他ならない。ご自分が中国の一流老師のみなさんから受け継いだ正統派の太極拳を、一人でも多くの愛好者に伝たいとの願いがある。だから、こんな状況でも頑張れたのだろう。
翌日の8月19日(月)に予定の再入院をされる。入院されながら、12月号の原稿の構想を練られていると思う。
9月のレベルアップ講習会の再開は、たぶん難しい。先生が退院されてからまた、みなさんにはお知らせを致します。 局長